今回のビジネス女子マナーは、PR会社勤務の長谷田加奈子さん(仮名・28歳)からの相談です。

「外回りの仕事が多く、自分の脇汗が気になります。服に染み出て見た目もよくないし、乾くまで本当に恥ずかしいです。それに、ニオっているのかも……と心配にもなります。デオドラント剤などは使っているのですが……。脇汗染みた私は、ビジネスマナー違反をしているのでしょうか?」

暑くて汗をかくのは人間の機能として正常なことです。でも、ビジネスの場では気になりますよね。ビジネスマナー違反といえるのでしょうか?鈴木真理子先生に教えていただきましょう。

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脇を気にさせないことがマナー

脇汗が気になる。わかります。私も、緊張すると脇汗をかきますよ(笑)。数年前、なんとかしたいと思って病院に行き、治療を受けましたが効果は乏しかったです。先生にも「君は重症だね」と笑われてしまいました。

脇汗の悩みを抱える働く女性は少なくありません。

ビジネスのマナーとしても、華美なメークや服装と同様「ビジネス以外のことで相手の気を削ぐ」という点からいうと、注意したいところではあります。同業の女性数名とも「洋服に染みると、見た目にもよくないわね。どうしている?」と話したこともあります。

見た目を気にする場合には、夏のオフィスのコーディネートアイテムから、汗が目立ちやすいものを外すのも一案です。ベージュや薄いグレーなどのジャケットは、汗で濡れた箇所が目立ちやすいようです。

また、下着の上に直接シャツやブラウスを着ないで、袖付きのインナーを挟むことも対策のうち。今年はふんわりした袖のボリュームトップスが流行っていますから、インナーのラインは出にくいと思います。脇汗をキャッチできるものがおすすめです。

真夏になると、ノースリーブのシャツやブラウスを着用する女性も増えていますが、袖のあるもののほうが、内側に脇汗パッドを入れたりすることもでき、対策しやすいでしょう。脇が丸見えにならないという観点からも◎です。

市販のアイテムも有効利用

また、ご存知の通り、洋服に貼る脇汗パッドもたくさん登場しています。私はいろいろ試した結果、肌に直接貼るタイプの「サラクリア」という商品がいちばんあっていました。そのあとに見つけた、同じシリーズの「サラクリアワイド」は大判で、私のように、お悩みが重症の人にもおすすめです。私はこのリピーターです。ご自身の肌にあうか、テストしてから使ってみてください。

ニオイに関しては、相談者さんのように、デオドラントアイテムは活用していきたいですね。
汗は乾いて見えなくなっても、衣類に染みついている場合もあります。消臭効果を謳った洗濯用洗剤を使ったり、ほんのり香る柔軟剤を利用したりと洗濯アイテムにも気を付けてみてください。

ただし、強い香りの香水など、別の香りでごまかす、という発想を持ち過ぎないように。自分の香りというのは、どんどんわからなくなってきてしまいます。ニオイを気にしすぎて、香りを足して、どんどん「香水クサイ女」になってしまったら、それこそビジネスマナー違反です。

ニオイの心配は、専門家に相談

脇の汗は目立ちやすく、また、誰しもニオイやすいものです。ご本人が気を配り、一般的なケアをきちんとしていれば、ビジネスマナー違反などということはありません。

ただし、体質として、強い人もいます。どなたかにニオイを指摘されたのなら、ひとりで悩まずに、皮膚科や形成外科など、専門家に相談しましょう。過剰に自分のニオイに敏感すぎて、思い込んでいる場合もありますから、心配を払拭するためにも、改善するのも第三者に相談するほうが話が早いです。
すべての医療機関で扱っているわけではないので、事前に問い合わせしてみてください。

脇汗が乾くまで、さりげなく1枚羽織る、という対策も。



■賢人のまとめ
自分のニオイに敏感すぎる女性は少なくありません。思い込みもありえます。一人で悩まずに専門家に相談するのも手です。

■プロフィール

女子マナーの賢人 鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『仕事のミスが激減する「手帳」「メモ」「ノート」術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部を超えるヒットとなる。 

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