イスラム圏でも酒飲める?

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イスラム教では飲酒が禁止されています。しかし、同じイスラム教の国であっても、その場所によって扱いはさまざまです。外国人旅行者には飲酒が解禁されている国や、あるいはイスラム教の国家でも、ムスリムではない人種は飲酒が可能な国があります。そんなイスラム圏を旅した著者が、酒を求めてさまよう旅行記が高野秀行による「イスラム飲酒紀行」(講談社文庫)です。

どんな酒がある?

著者は酒好きとして知られています。一日の仕事を終えて、ビールをはじめお酒で気持ちをリラックスさせることはどこでもしたい。そんな思いから、酒を求めてさまよいます。中国系の住民が住んでいるため、イスラム圏でも飲酒が可能なマレーシアのような国から、高級ホテルの地価に秘密の飲酒バーがあるパキスタンまで、さまざまな飲酒の世界があります。

密造酒も

さらに、そうしたパッケージとしての酒だけでなく、ペットボトルに入った怪しい密造酒も手にします。著者が、日本人としてほぼ初めて潜入に成功したソマリランドなどでも、密かに飲酒は行われています。もちろんその国と宗教にとって完全なタブーの領域ではあるのですが、著者のユーモラスな筆致から、ちょっと変わった旅行記として楽しめるようになっています。