ドイツで開催された2017世界卓球選手権では、混合ダブルスの吉村真晴選手と石川佳純選手のペアが金メダルを獲得するなど、日本人選手の活躍が目立った。2020年の東京五輪を見据えて士気が高まる日本卓球界だが、その動きは中国にとっても関心の的のようだ。(イメージ写真提供:(C) stefanholm /123RF)

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 ドイツで開催された2017世界卓球選手権では、混合ダブルスの吉村真晴選手と石川佳純選手のペアが金メダルを獲得するなど、日本人選手の活躍が目立った。2020年の東京五輪を見据えて士気が高まる日本卓球界だが、その動きは中国にとっても関心の的のようだ。
 
 中国メディアの環球網はこのほど、東京五輪でのメダル獲得に向けて、日本卓球界が中国人指導者を採用する動きを見せており、多くの中国人が「日本行き」を希望していると伝えた。
 
 4月に行われたアジア選手権において、平野美宇選手が女子シングルスで中国人選手たちを相次いて破り、優勝したことは記憶に新しいが、中国ナショナルチームの劉国染総監督も「ついに狼が現れた」と平野選手の実力に驚きを示し、対策のために平野選手のプレースタイルに近い4人の選手を揃えて実践トレーニングを行った。
 
 記事は平野選手のような若くて実力のある選手が台頭してきたのは「背後に中国人のコーチ陣がいるから」と分析。平野選手は中国のリーグ戦にも参加してトレーニングを積んでおり、中国の最新の訓練法に触れ、中国で練習を受けることで才能が開花したのだとしている。
 
 さらに、日本卓球界は「若い選手の育成と訓練のために中国人の指導者を求めている」とし、その条件は「年収20万元(320万円)で、住居など日本で生活するために必要なものはすべて提供」するというものと紹介。日本は中国の各省で代表コーチを務められる実力を持つ人物に狙いを定めているとした。
 
 また記事は、年収20万元という金額は決して「悪い条件」ではないとし、なぜなら中国では地方で卓球コーチを務めていても月収がせいぜい数千元であり、日本に行けば「月収が1万元(約16万円)を優に超す」と指摘。そうなれば多くの若いコーチにとっては魅力的であり、すでに日本行きを希望している人は少なからず存在すると紹介した。
 
 記事は最後にこうしたコーチを「裏切者と罵るか、生活のためとして支持するか」と中国人読者に問いかけている。給料の面だけ見れば、多くの中国人コーチにとって魅力的な話ではあるようだが、卓球という中国のメンツが関わる競技だけに、各コーチにとってもその決断は実に難しいものと言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)(イメージ写真提供:(C) stefanholm /123RF)