画家パブロ・ピカソが、愛人ドラ・マールとのけんかの仲直りのために贈った小さな肖像画入りの指輪。英ロンドンのサザビースで(2017年6月12日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】画家パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)が、愛人ドラ・マール(Dora Maar)とのけんかの仲直りのために贈った小さな肖像画入りの指輪が来週、英ロンドン(London)で競売大手サザビーズ(Sotheby's)主催のオークションに出品される。

 指輪はマールとけんかした後にピカソが自ら作ったものだ。作品の一つをルビーの指輪と交換してしまったことを弁解するマールをピカソが激しく叱責。これに腹を立て、彼女はルビーの指輪をセーヌ川(River Seine)に投げ込んでしまった。

 その後、マールがいくら探しても指輪は見つからなかった。その間、ピカソは代わりとなる指輪を制作した。花々で縁取られた指輪には、愛する女性の小さな肖像画があしらわれた。

 やがて2人の関係は終止符を打つが、マールは1997年に死去するまでこの指輪を手放すことはなかった。

 6月21日に開催されるオークションでの予想落札価格は、50万ポンド(約7000万円)とされている。

 自らも芸術家だったマールは、ピカソの人生に大きな影響を与えた。当時、ピカソはスペイン内戦(Spanish Civil War)に触発され、これをテーマにした数々の作品を残しているが、なかでも爆撃を受けて混乱する町の様子を描いた「ゲルニカ(Guernica)」が最も有名だ。

 壊滅的な空襲に見舞われ嘆き悲しむ女性の肖像画「泣く女(Femme en pleurs)」では、マールがモデルとして描かれた。
【翻訳編集】AFPBB News