反日感情が存在する中国では、主にネット上を中心に、日本を批判する声が根強く存在する。なかには日本という言葉を聞いただけで、反射的に批判する人もおり、うかつに日本のことを話題にできないこともあるようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 反日感情が存在する中国では、主にネット上を中心に、日本を批判する声が根強く存在する。なかには日本という言葉を聞いただけで、反射的に批判する人もおり、うかつに日本のことを話題にできないこともあるようだ。
 
 中国メディアの今日頭条はこのほど、中国のネット上では日本を激しく批判する人がいると紹介する一方、「このあいだまで日本を罵倒していた知人が日本旅行に行ったらしい」と紹介する記事を掲載。口では日本を批判していながら、実は日本を旅行で訪れるなど、一致しない言動について疑問を投げかけ、中国人ネットユーザーたちが議論を交わしている。
 
 記事は、「日本を罵倒する一方で、実際は日本に観光旅行に出かける」という一致しない言動を取る中国人がいることに驚きを示したところ、中国人ネットユーザーたちから「口では日本嫌いと言っておきながら、体は誠実な中国人は多い」という意見が寄せられた。幼少の頃からの愛国教育により、日本という言葉に対して無条件に反応し、周囲に迎合したうえで日本を罵る人は少なくないのだという。
 
 だが、中国国内で流通する日本製品の品質の高さや信頼性の高さは、多くの中国人が認めるところであり、生活をより良くしたいという願いの前に「多くの中国人の体は素直に動いてしまう」という声もあった。また、1980年代以降に生まれた中国人にとっては日本のアニメや漫画を見て育った人も少なくないため、「ネットの世界では日本を罵りつつも、現実の世界では日本を訪れ、日本製品を愛用する」という奇妙な現象が生まれているという指摘が見られた。
 
 一方、日本を罵ることと、日本旅行に行くことは「本来、別物」という声もあった。中国人が日本を罵るのはあくまでも「過去の日本」に対してであり、現代の日本は「学ぶべき対象」であるとし、「日本を罵っている人は過去の日本を罵っているのであり、その人が日本旅行に行き、日本製品を買うのは問題ないこと」という声が見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)