コミー氏は公聴会でヒラリーのメール疑惑にも言及した。(Chip Somodevilla/Getty Images)

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 FBI元長官ジェームズ・コミ―氏の証言により、ヒラリー氏のメール問題が再燃した。FBIのコミー元局長はアメリカ上院議会の公聴会で、国務長官時代にヒラリー氏が公用メールを私用に使っていたとの問題について、捜査ではなく「出来事」として扱うよう、リンチ元司法部長から指示されたと証言した。

 6月8日、米国上院の公聴会が開かれ、上院情報委員会のリチャード・バー(Richard Burr)主席はヒラリーのメール問題について質問した。コミー氏は、ヒラリーのメール問題を出来事として軽く処理するようリンチ長官から指示を受けたと証言した。米国上院の公聴会では偽りの証言をすると罰せられる。 

 上司の要求にコミ―氏は「困惑し、心配した」ため、去年7月にヒラリー問題について独自に活動を始めたと話した。もう一つの決定的な要因は、リンチ元長官がクリントン元大統領と会談をしたとメディアが報じたからだ。

 米司法省 長年の方針に反して独自に捜査に動いたコミ―元長官

 米WSJによると、米司法省は長年の方針として、大統領選挙に影響を与えかねない捜査を避けるようにとコミ―長官(当時)を警告していた。にもかかわらず、2016年10月、米大統領選の迫るなか、コミ―FBI長官はヒラリー氏の問題について、捜査にかかわる一連の電子メールを新たに発見したと議会に伝えていた。

 同紙によると、コミー長官は、選挙が終わるまで公表を控えてより大きな批判を受ける可能性に直面するよりも、情報を共有するほうがいいと判断したという。

 このたびの公聴会では、コミー氏は、リンチ元長官とビル・クリントン元大統領の面会を知り、「(ヒラリーのメール問題の)調査の信頼を保護するために」、コミ―氏は司法部門から独立した行動を取らなければならなかったと感じたと説明した。

 コミー氏は、「(リンチ)司法部長は私に対し、『捜査』ではなく『出来事』として扱うよう指示した。私はこの指示に対し非常に困惑した」と話した。

 「このことは私が司法部と距離を取るべきだと感じさせた」とコミーは言う。リンチ氏が司法部門のメール問題捜査に関して、ヒラリーに利益となるようしているのではないかと心配した。「この指示に私は吐き気を覚えた」。

 リンチ氏とビル・クリントン元大統領は2016年6月27日にアリゾナ州・フェニックス市のヘリポート面会し、リンチ氏と司法部がヒラリー問題を処理する上で公正に対処できるかどうか疑問を呼んだ。

(翻訳・文亮)