暗殺任務で活躍する米空軍の無人攻撃機・リーパー。実は、こちらの運用にもNSAが収集した情報が活用されている

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アメリカ国家安全保障局(以下、NSA)が、彼らのインターネット上の情報収集システム“エックスキースコア”を日本へ提供していた!

これは4月にアメリカのウェブメディア『インターセプト』が明らかにしたもので、元NSAの職員だったエドワード・スノーデン氏が流出させたファイルを解析して判明したという。この報道を受け、朝日新聞の取材に応じた防衛省は「コメントは差し控えさせていただきます」とのみ回答。

では、世界最強のハイテク監視機関であるNSAと、彼らが開発したエックスキースコアの能力、そして日本での運用方法とは?

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―フィクションの世界では、特殊部隊を従えて暗殺に従事する陰謀の黒幕設定で登場しがちなNSAですが、そもそも、この組織の成り立ちは? 国際ジャーナリストの河合洋一郎さん、教えてください!

河合 NSAの起源は第1次世界大戦中に創設された「暗号局」までさかのぼります。当初、数名で発足したこのシグナル諜報(ちょうほう、通信傍受・暗号解読)を任務とする機関は、組織形態を変えながら拡大発展していき、第2次世界大戦では日本軍やドイツ軍を相手に活躍します。戦後、米諜報界の再編で、1952年にトルーマン大統領によって設立されたのがNSAです。

―実態は情報収集をメインとした組織であると。元アメリカ陸軍情報部大尉の飯柴智亮さん。飯柴さんは14年までNSAの長官だったキース・アレクサンダー元大将の直属の部下だったそうですけど、NSAではどのような人材が働いているのですか?

飯柴 スノーデンが話題になって民間人が多いと思われていますが、軍の組織なので職員の約半数は軍人です。しかし、フィクションのような直轄の特殊部隊は存在しません。

CIAがスパイを使った情報収集活動である“ヒューミント”をメインにするのに対し、NSAはスパコンを活用し、通信やネットの傍受をする“シギント”活動を行なっています。

―それでエックスキースコアのような情報収集システムを開発し、運営しているわけですね。

◆『週刊プレイボーイ』26号「共謀罪の切り札か!? “Xkeyscore”のスペックと対策」では、エックスキースコアの能力、運用方法やどんなことが可能なのかを解説。ぜひお読みください。

(写真/United States Air Force)