韓国メディアがU-20ウルグアイ代表を批判 人種差別、乱闘騒動、取材拒否…「問題三冠王」と命名

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レアルB所属のMFバルベルデが釣り目パフォーマンスで大ブーイング

 U-20ウルグアイ代表はU-20ワールドカップ(W杯)韓国大会3位決定戦でイタリアにPK戦の末に惜敗し、4位に終わった。

 グループリーグでは日本代表を2-0で撃破した南米予選の王者だが、韓国メディアでは「問題三冠王」と命名されるなど大きなバッシングを浴びた。地元紙「スポーツ韓国」が報じている。

 高度な個人技と強固なディフェンスで4位となったウルグアイだが、韓国では厳しい批判を受けている。

 レアル・マドリードBに所属するMFフェデリコ・バルベルデは、U-20W杯韓国大会で4得点の活躍を見せてシルバーシューズ賞(得点数2位)に輝いたが、大会中に両目の端を自分で引っ張る「釣り目パフォーマンス」を披露。韓国では「人種差別」という批判が集まり、授賞式では水原ワールドカップ競技場の観衆3万人から大ブーイングを受けていた。

 そして、地元メディアもウルグアイに対する激しいバッシングを展開している。「ウルグアイ、人種差別、ホテルでの格闘技、取材拒否で問題の三冠王」と特集したのはスポーツ韓国だった。

 最も激しく批判しているのは6月4日のポルトガル戦だった。レアル下部組織の期待の星バルベルデが同点弾となるPKを決めると「釣り目パフォーマンス」を披露。これに韓国メディアとサポーターは「人種差別だ」と反応している。

大バッシングで大会中に取材ゾーン素通り

 バルベルデは批判を受けて韓国語でツイッターを更新。「あれは人種差別的なセレモニーではありません。あれは友人への個人的なセレモニーでした。人種差別の意図はありません。申し訳ないです」とメッセージを送ったが、シルバーシューズ賞の授賞式ではファン3万人が大ブーイングを展開した。

 記事でも「最大の物議はフェデリコ・バルベルデが巻き起こした」と批判。試合後のロッカールームでもこめかみに両手の人差し指を当てた選手の記念写真をインスタグラムで見つけては「大きな問題だ」と批判を展開している。

 そして、宿舎でベネズエラ代表と乱闘騒動を起こした問題と、ウルグアイ代表が「釣り目パフォーマンス」でのバッシングを受けてから大会中に取材ゾーンを素通りしたことを挙げて、問題の「三冠王」と激しく批判している。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images