仕事がひと段落したときは、とびきりおいしいコーヒーでリフレッシュしたいですよね。ただ、お店に行くと何種類もコーヒー豆が並んでいるので、どれがいいのかイマイチわかりにくいもの。

 

このとき、実は焙煎度で選ぶと失敗しません! 本稿では、コーヒー大国・コロンビア在住の筆者が、その理由と自分で上手に焙煎する方法を伝授しましょう。

 

なぜコーヒー豆は焙煎度で選ぶといいのか?

そもそもコーヒー豆には、いろいろな産地の豆を配合したブレンド、単一の産地の豆だけを使ったストレートなどがあります。

 

しかし、コロンビア、ブラジル、エチオピア、インドネシアなどコーヒーの産地は数多く、産地のコーヒー豆の特徴をもとに自分好みのコーヒー豆を見つけ出すのは困難。産地からコーヒー豆を選ぶよりも、もっと簡単なのが焙煎度による違いで選ぶ方法なのです。

 

 

焙煎とはコーヒーの生豆を加熱するプロセスのことであり、加熱時間の長さにより焙煎度は浅煎りから深煎りへと変化します。コーヒーは生豆のままだと苦みや酸味、香味の元となる成分はありません。

 

それらの成分は焙煎後に出てきます。焙煎はコーヒー豆のおいしさを左右する香味を変化させる、コーヒー豆の加工プロセスで最も重要な役割を持つのです。

 

たとえば、浅煎りの焙煎度のコロンビア、ブラジル、エチオピアのコーヒー豆のそれぞれの香味の差異はさほど大きくありません。浅煎りのコロンビアのコーヒー豆と深煎りのコロンビアのコーヒー豆の香味の差異の方が、ずっと大きいのです。

 

つまり、ひとつの生産地の豆を浅煎りから深煎りにする場合の方が、香味は多様に広がる、ということ。

 

一般的に、浅煎りのコーヒー豆は酸味がありフルーティな香味、深煎りのコーヒー豆に近づくほど苦みがあってナッツやダークチョコレートのような香味に変化します。

 

自宅でコーヒー豆をうまく焙煎する方法

焙煎は専用のロースターを使う方法もありますが、今回は家庭で用いる焙煎の方法をご紹介しましょう。

 

(1)まず、手網の上にコーヒーの生豆をのせてガスコンロの中火で炎から30cmほどの高さに近づけて生豆から水分を取り除きます。このとき、生豆が転がるように手網を振り続けます。

 

(2)10分ほどすると、生豆がしぼみ始め皴が寄ってきます。それから生豆から水分が抜けて豆が固くなると、炎から15cmほどの高さに手網を近づけましょう。ここから煎りに入ります。

 

(3)コーヒー豆がパチパチと音が鳴り始めると1ハゼで、浅煎りの状態です。さらに焙煎を続け、ピチピチと高い音が鳴り始めると2ハゼで、この2ハゼの少し手前が中煎りの状態で、豆全体がピチピチと鳴っている状態が中深煎りの状態となります。

 

(4)さらに、焙煎を続けると豆の表面に油が滲んできます。この状態が深煎りです。希望の焙煎の状態に合わせて、手網から豆を皿などに移してうちわで冷やします。

 

浅煎りのコーヒー豆は薄茶色、味は酸味が強く、あまり苦みはありません。そのため、アメリカンコーヒー向きです。中煎りのコーヒー豆は茶色、味は酸味と苦みが程よいバランスを保っています。市販のコーヒー豆の多くは中煎りです。

 

中深煎りのコーヒー豆は濃い茶色、味は酸味が弱く、苦みが強めに。深煎りのコーヒー豆は黒色に近い茶色、苦みと香ばしさが強く、エスプレッソコーヒーなどに向いています。

 

もちろん、コーヒー豆を焙煎するほどではないという人も多いと思います。そういった人はまず、お店で浅煎り、中煎り、中深煎り、深煎りのコーヒー豆を飲み比べてみましょう。最初は、試飲させてくれる、カルディコーヒーファームに行くのもひとつです。

 

そして、自分好みの焙煎度を見つけましょう。産地ごとのコーヒー豆にこだわるのはそれからです。焙煎度を確認してから特徴にこだわっていくと、「これ合わなかった」と後悔せずに済みますよ。