こんにちは。日々、80〜90年代のことばかりを思い出しているバブル時代研究家のDJGBです。懐かしのアスリートのことを、競技とあまり関係のない情報を中心に、ひたすら思い出してゆくこのコラム。初回は伝説のスプリンター、カール・ルイスの当時と、いまに迫ります。

 

通算4度のオリンピックで合計10個のメダルを獲得したレジェンド

カール・ルイスといえば、1984年のロス大会〜1996年のアトランタ大会まで通算4回のオリンピックに出場し、合計10個のメダル(うち金メダル9個)を獲得した不世出のスプリンター。高校時代から全米の陸上関係者には知られた存在で、ボイコットにより不参加となったモスクワ大会でも走り幅跳びの代表に内定。そのスター性は早くから抜きんでていました。

 

彼ほどのバネを持つアスリートを他のスポーツが放っておくハズがありません。1984年には、NBAシカゴ・ブルズとNFLダラス・カウボーイズからもドラフト指名されています。

 

歌手として「ザ・ベストテン」にも出演!

ロス大会で4つの金メダルを獲得し、世界的なスターとなったカール。日本での人気は相当なものでした。1985年には「CARL LEWIS & ELECTRIC STORM」としてアルバム「I・D・A・T・E・N」でレコードデビュー。「ザ・ベストテン」の「今週のスポットライト」コーナーにも出演し、2曲を披露しています。

 

当時のラテ欄には「世界初公開! 歌うカール・ルイス陸上4冠王」の文字が踊り、なぜだかケント・ギルバートとチャック・ウィルソンも(おそらくガイジンという理由で)キャスティングされるというカオスな状況がお茶の間に放映されました。カールのメロウなヴォーカルに興味のある方は 「Come Back My Baby Girl 」で検索してみて。

 

カール君、子カール君はいずこへ。。。

アラフォー世代にとっては、ともすれば本人よりもこちらのほうが親しみがあるかも? 「ビートたけしのスポーツ大将」内で、健脚自慢の素人と対決するロボット「カール君」は、70mあたりを過ぎてからの異様なスピードの伸びが印象的。ときには本人よりも早い8秒台をたたき出してしまうこともありました。のちに「ツヨイナーちゃん」や、小学生用の「子カール君」も登場します。

 

日米レジェンドの初対面はすれ違いの純情

ソウル五輪でベン・ジョンソンに敗れたカール。のちにベンのドーピングが発覚し金メダルに繰り上げとなりますが、「カールはピークを過ぎた」との評もささやかれていました。そんな1991年、東京で開催された世界陸上100mで、カールは当時の世界記録となる9秒86をたたき出し見事優勝。カールのキャリアでのベストパフォーマンスとして記憶されます。

 

この大会のテレビ中継でスペシャルレポーターを務めていたのは、“浪人中”だった長嶋茂雄氏(「世界陸上」「カール」で検索!)。実はソウル五輪前、VISAカードのCMでベンと共演していた長嶋氏ですが、カールのパフォーマンスに思わず興奮しスタンドから「カール! ヘイ、カール!」と呼びかけるも、そりゃカールは知ったこっちゃないですよ。

 

そんなカールの現在は……

アトランタ五輪を花道に、1997年、現役を引退したカール。一時期は俳優・タレントに転身したこともありましたが、現在は自身のマーケティング会社を経営するほか、国連の親善大使としても活動しています。

 

カールがいまハマっているのは意外なスポーツ!

彼が現在ハマっているのは、天井から吊るした絹でアクロバティックなパフォーマンスを披露するエアリアルシルク。ウォールストリートジャーナルの取材に対しても、「私はスプリンターであり、ランナーではなかった。もう走ってないよ」と衝撃のコメント。ヴィーガン(完全菜食主義者)としても知られる彼は、54才を迎える今も、しっかり体型を維持しています。

 

アノ人のTwitterもしっかりフォロー

いまどきのアスリートらしく、Twitterでの情報発信にも積極的です(https://twitter.com/carl_lewis)。ときには1日に40回以上つぶやくなど、かなり使いこなしているようです。その内容はというと……

 

<母校ヒューストン大学への愛がすごい>

ざっくりツイートの約7割は母校ヒューストン大学のスポーツ関連。陸上部のみならずアメフトなどの話題も積極的にリツイートしてくれます。

 

<トランプ政権にはわりと批判的>

2011年には民主党から上院議員選挙に出馬を表明(要件を満たさないとして却下)するなど、政治活動にも熱心です。

 

<ベン・ジョンソンのTwitterもフォロー中>

カールがフォローしているのは551名。多くのアスリートやスポーツ関係者、ビル・クリントン元大統領、俳優のサミュエル・L・ジャクソンらに交じり、あの人のTwitterもしっかりフォローしています。なんかわかりませんが、よかった。

 

<が、オフィシャルサイトはひたすら準備中>

 

東京 2020の次はLA 2024!

アスリートとして一時代を築いたカール。次なる目標は、ズバリ2024年のLAへのオリンピック誘致です。ロス2024アスリートアドバイザリー委員会のメンバーでもある彼は先ごろ、マジック・ジョンソン(NBA)、ウェイン・グレツキー(NHL)らそうそうたるメンツとともに、LAを代表するアスリートとして招致ビデオにも登場し、熱い思いを語っています。

 

はたしてカールの招致活動は実るのでしょうか。LA2024が決まった暁には、開会式の演出はぜひ世界のキタノに依頼しましょう! 聖火リレーの最終ランナーとして悠然とスタジアムに入ってきたカールの横を、圧倒的なスピードで追い抜いてゆく「カール君」、観たいなー。