北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は11日、韓国政府が国連の対北朝鮮制裁を支持したと非難する署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が報じた。

論評は、「南朝鮮当局が国防力強化のためのわれわれの正当な自衛的措置に不満を抱き、外国の反共和国制裁策動に同調している。最近では、われわれに対する米国の独自制裁対象の追加発表と、国連安全保障理事会の反共和国『制裁決議』2356号のでっちあげを支持する醜態を見せた」と指摘した。

つづけて、「これは、われわれの核武力強化を遮り、反共和国圧殺野望を実現しようとする米国とその追従勢力の犯罪的策動に積極的に加担するもので、北南間の不信と対立を激化させる容認できない挑発行為である」と非難した。

さらに、「われわれが、核抑止力強化のための措置を多発的に、連発的に行うのは、南朝鮮とその周辺に核戦略資産を大々的に投入し、北侵核戦争挑発策動に狂乱する米国の軍事的妄動を制圧、粉砕し、朝鮮半島と地域の平和と安定を維持するためのものであって、極めて正当なものである」と主張した。

また、「南朝鮮の現当局は、朴槿恵逆徒の罪悪から教訓を見つける代わりに、『制裁決議を忠実に履行』するだとか、『制裁と圧迫などあらゆる手段を活用する』などと騒いで、前任者の犯罪の前轍を踏んでいる」と非難した。

そのうえで、「米国とその追従勢力の反共和国制裁策動に便乗しながら、われわれの自衛的核抑止力にいちゃもんをつける者は、誰でも朴槿恵逆徒のような悲惨な運命を免れない」と主張した。