イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の拠点であるシリア北部ラッカから避難した人たちが多く集まる近郊の町アインイッサのキャンプで、地面に座る子ども(2017年6月10日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が「首都」と位置づけるシリア北部ラッカ(Raqa)の奪還作戦で11日、クルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」が新たに市西部の地区1つを制圧し、市北部のIS軍事拠点への攻撃も再開した。

 米国主導の有志連合の支援を受けるSDFの発表によると、「2日にわたる戦闘の後、ラッカ西部のロマニヤ(Al-Romaniya)地区を解放した」という。SDFの制圧地区は市東部のメシュレブ(Al-Meshleb)地区に続いて2か所目。

 SDFは先週、ラッカへの最終攻勢開始を宣言し市内に進攻した。在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、メシュレブ地区に隣接するセヌア(Al-Senaa)地区でも、既に約半分をSDFが制圧しているという。

 ラッカの人口は約30万人で、うち約8万人はシリア内戦の発生後に国内各地から逃げてきた人々とされる。ここ数か月で数千人がラッカを脱出したものの、国連の推計では今も市内に16万人が取り残されているとみられる。

 人権監視団によれば、SDFを支援する米軍主導の空爆で10日、民間人24人が死亡した。6日のSDFの進攻開始以降の死者は、少なくともIS戦闘員67人と民間人58人に上っているという。
【翻訳編集】AFPBB News