マーク・ロンソンvsケヴィン・パーカー/ウータン・クラン/チャイルディッシュ・ガンビーノ〜【ガヴァナーズ・ボール】現地レポート(土曜日編)

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 現地時間2017年6月2日〜4日にかけて、米NYランダルズ・アイランドで開催された【ガヴァナーズ・ボール】。今年は、チャンス・ザ・ラッパー、フェニックス、トゥールがヘッドライナーを務め、他にもロード、ウータン・クラン、ウィズ・カリファ、マーク・ロンソン&ケヴィン・パーカーなど数多くの人気アーティストが出演した。ここでは、Billboard JAPANの特派員によるフェス2日目のレポートをお届けする。

【ガヴァナーズ・ボール】写真(全43枚)

◎カー・シート・ヘッドレスト
冒頭ウィルがいきなりギターを5分ほど掻き鳴らしてパフォーマンスがスタート。ちょっと気怠いながらも、どこか心地よい。ウィルのヴォーカルが特徴的で渋い。

◎ストームジー
ラッパーにしては、ステージ上でも謙虚でさわやかな笑顔が良く、ポジティブな空気感を漂わせていた。コラボしたアーティストの名前を言う時も、スケジュールが合わなくて飛び入りはないからと事前に断りを入れるのが擦れてなくて好印象だった。

◎レイ・シュリマー
スウェイとスリムがステージに登場するとその場にいたオーディエンスのボルテージは最高潮に達し、柵の近くにいたオーディエンスが次々と担ぎ出されるような命の危険を感じるほどの異様な盛り上がりだった。兄弟コンビの躍動感溢れるパフォーマンスに、ステージが本当に小さく見えるぐらいの存在感だった。

◎ザ・ヘッド&ザ・ハート
シアトル出身のインディー・フォークバンド。紅一点のチャリティーのヴァイオリンとコーラス、それとメインヴォーカルのジョナサンが作り出すハーモニーが非常に心地よく、地道に活動を続ける彼らならではのオーガニックなサウンドが夕暮れ時にぴったりだった。

◎ルーファス・ドゥ・ソル
シドニー出身の3人組オルタナ・ダンス・グループ。ボーカルのティロンはキーボードとギターも演奏し、エレクトロとバンド両方のおいしいとこどりなサウンドは踊れて楽しめた。

◎ウータン・クラン
『ウータン・フォーエヴァー』発売からちょうど20周年にあたるこの日にニューヨークで彼らのライブを観る。それを考えただけで武者震いしながら迎えた当日。ちょっとだらしなくなった体型のメンバーもいるものの、豪雨のように降り注ぎ炸裂するMCは健在。ただ、このフェスのメインの客層とファンが違うのか、集客が少なかったのは残念。

◎マーク・ロンソンvsケヴィン・パーカー
マックブックを置いたテーブルの周りにはずらりと設置された照明の数。後ろ、横、ステージ上、ステージ手前とアーティストを囲むように設置された照明セットは豪華だが、マークもケヴィンの表情はかなり見えにくい。往年のソウル、ポップスから、昨年プロデュースしたレディー・ガガの「パーフェクト・イルージョン」、自身のヒット曲「アップタウン・ファンク」まで色とりどりな選曲で観客を躍らせていた。テーム・インパラのケヴィン・パーカーはいる必要があったのかという小さな疑問が残った。

◎チャイルディッシュ・ガンビーノ
ラッパー、シンガー、作家、俳優、コメディアンと様々な顔を持つドナルド・グローヴァー。チャイルディッシュ・ガンビーノ名義で昨年12月リリースした『Awaken, My Love!』のライブがこのガバナーズ・ボールのみというのが不思議でいたが、パフォーマンスの途中のMCでこのフェスが今年1回だけのライブと説明。悔いはなし、本当に来て良かった。ライブは「Me and Your Mama」の光り輝くようなあの音でスタート。その後はラップとR&Bの彼の多様性をショーケースするセットリストで、アンコールでは彼のコメディアンとしての才能を披露するようなストーリー仕立ての展開のクライマックスで「Redbone」を披露。去り際には次のアルバムがチャイルディッシュ・ガンビーノ名義で最後のアルバムになると発表。非常に貴重なライブを目撃できたことは間違いない。


◎公演情報
【ガヴァナーズ・ボール】
米ニューヨーク州ニューヨーク
ランダルズ・アイランド
2017年6月2日(金)〜4日(日)
ウィークエンド2:2017年4月21日〜23日
INFO: https://www.governorsballmusicfestival.com/