水谷豊、40年越しの夢実現に感無量「涙が出てきた…」

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国民的刑事ドラマ『相棒』(テレビ朝日系列)で、頭脳明晰な杉下右京を演じていることでもおなじみの水谷豊が、初監督を努め、日本初となるタップダンスをテーマにした映画『TAP-THE LAST SHOW-』が、2017年6月17日公開。これを記念し、水谷がHIDEBOHはじめ、映画出演のダンサーとともに、東京→福岡→札幌→名古屋→大阪の全国5大都市を訪問。映画の上映に加え、タップダンスショウ・トークという3部構成の「TAP THE PREMIUM NIGHT」イベントを実施し、最後の大阪で感動のあまり、目頭に熱いものを見せる場面があった。

本作ではラスト24分間、まるでショウを見ているような感覚になるパートが話題を集めており、イベントでは、さらに映画上映後、まさにスクリーンから飛び出してきたようなタップパフォーマンスで会場を魅了した。映画に、そして本物のタップダンスにと、贅沢な組合せに全国各地から絶賛の声が集まっていたが、公演の最終箇所となる大阪では、ダンサーからのコメントを聞いているうちに、水谷の目頭には熱いものが。「何でだか分からないけど涙が出てきてしまいました」と公開を一週間後に控え、撮影前から時間をともにしたダンサーたちの言葉に感無量の表情を浮かべた。

構想40年。23歳の水谷が思い描いていたストーリーが映画として結実した本作は、日本で初の“タップダンス”を題材にした作品で、全国から一流のタップダンサーが集結。まさに本物の「ショウ」と、そのショウビジネス界の光と影を丁寧に描いている。水谷が本作で演じるのは、タップダンサーたちにとって憧れの存在であり、「彼の指導を受けたい」と誰もが熱望する伝説のショウ請負人・渡真二郎。かつては「天才」の名をほしいままにしていた渡だが、19年前、ある舞台での事故をきっかけにダンサー生命を失ってしまう。その後は、演出家として仕事を続けていたが、その厳しさ故に彼の周りからは人が離れてしまい、ここ数年は酒におぼれ自堕落な生活を送り、ショウビジネスの世界からも姿を消してしまっていた。そんな彼の元へ、岸部一徳演じる旧知の劇場支配人・毛利から「劇場最後のショーを演出してほしい」という相談を持ちかけられる。渋々この話を受けた渡の元へやってくるそれぞれに事情を抱えながらも、若さと豊かな才能をもつタップダンサーたち。彼らとの交流を通じて、渡の止まっていた時間が動き出す、というストーリーだ。

大阪でのイベントでは、水谷が40年前を振り返り「23歳の時に観て以来、タップダンスに魅せられて、いつかタップダンスを題材に映画にしたいと思い始めたんですけど、今思いますと、僕はステージで踊るダンサーでの出演を考えていたんですね。正直もうしますと、作品が出来上がったときに、僕が踊らなくて良かったと思いましたね。僕が踊ったら素晴らしいショーにならなかっただろうと思いました」とコメント。

東京からスタートし、大阪でフィナーレを迎えたが、水谷は「僕にとっては長かったようで、こうやって皆さまの前に立つとそんなに長くなかった。今まさに夢が叶ったような気がします」。一方、HIDEBOHからは「タップダンスを初めて40年、自分も仲間たちも稼業としてやってきたタップダンスを映画でできるなんて。しかも、ラスト24分のタップダンス、見たことないです。集大成をやらせていただきましたし、この機会を作っていただいた(水谷)監督に感謝しています」と語っていた。

まもなく全国公開を迎えるわけだが、水谷は「僕の40年以上の夢が叶いました。途中何度も挫折しました。僕は手に入らない夢を見てるかなと思いました。でも夢を見ただけでいいかと諦めようとしてました。今回本当に夢が叶いました。今日、皆さんに映画を見ていただいているのを見て、夢が叶ったと実感しました。映画は誰のもの? とよく言われますが、僕は映画というものはまぎれもなく見た人のものだと思っています。僕自身がそうでしたから。我々の仕事というのは、見せるものを作るまでなんです。皆さんがご覧になった『TAP THE LASTSHOW』をご自由に思ってください。ただ、今回初監督作品なので、一言だけお願いがあるとすれば、もし素晴らしいと思って頂けたらその気持ちを2割増しにして、大した事ないなと思ったら2割引いて、世間に伝えてほしいです。ダンサーの皆さん、ありがとう。僕の夢を叶えてくれたHIDEBOHさん、サンキュー」と想いを語っていた。