約76cmもの腸を摘出(画像は『Mirror Online 2017年6月9日付「Surgeons remove 30 inches of man’s bowel after rare condition caused constipation to build up over 22 years」(Photo: AsiaWire)』のスクリーンショット 画像を一部加工しています)

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妊婦のように突き出たお腹を抱える苦痛をほぼ人生を通して味わってきた中国・上海に暮らす22歳の男性が、このほど大腸から大量の糞便を除去する手術を受けた。男性は先天性の腸疾患を抱えていたとされている。英『Mirror』など複数メディアが伝えた。

幼い頃から腹部が膨らみ始めた男性(名前は明かされていない)は、これまで周りに「まるで妊婦のようだ」と思わせるほど大きなお腹を抱えて過ごしてきた。

彼は幼少期から便の出が悪く、大腸の働きを助けるために下剤や便秘薬に頼りながら過ごしてこなければならなかった。長年腹部の痛みを抱えながらも医師にかかることはなかったが、このたび激しい痛みや不快感に耐えられなくなり来院したという。

上海にある「10th People’s Hospital of Shanghai」で男性の手術を担当したイン・リウ医師は、専門チームとともに3時間かけて彼の腸を約76cm摘出した。そこには長年の糞便が蓄積されており、その重さはなんと12.7kgもあったという。便が漏れないように除去された腸は両端を縫合されたが、糞便の詰まった腸はまるでエイリアンのようだ。

医師は「いつ、腸が破裂してもおかしくない状態だった」と話しており、おそらく男性は腸の中の圧力を感じる神経節細胞の先天的欠如により、大腸に大量のガスや大便が蓄積する「ヒルシュスプルング病(先天性巨大結腸症)」を患っていたのではないかとみられている。

5000人に1人の発症率と言われる「ヒルシュスプルング病」はほとんどが子供の頃に診断されるそうだが、稀に大人になるまで気付かない人もいるという。なお手術を受けた男性の容態は安定しており、回復が見込まれているとのことだ。

画像は『Mirror Online 2017年6月9日付「Surgeons remove 30 inches of man’s bowel after rare condition caused constipation to build up over 22 years」(Photo: AsiaWire)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)