SSFF & ASIA2017のグランプリはミャンマーのミミルイン監督が受賞

写真拡大

6月1日から開催中の、国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」(SSFF & ASIA)のアワードセレモニーが11日(日)に東京・明治神宮会館で行われた。

【写真を見る】優秀賞は小池都知事が授与

SSFF & ASIAは、米アカデミー賞公認となるアジア最大級の短編映画祭。世界140以上の国と地域から集まった約9000本の作品の中から、選りすぐりの約250作品を上映している。アワードセレモニーでは、インターナショナル部門、アジア インターナショナル部門、ジャパン部門などコンペティションの優秀賞と、グランプリが発表された。セレモニーのレッドカーペットには、審査員の大林宣彦監督、小倉智昭、マリエ、三上博史をはじめフェスティバルアンバサダーのLiLiCo、SSFF & ASIAの代表である別所哲也が登場。さらにプレゼンターとして小池百合子東京都知事やマギー、CGアニメーション部門の審査員である松下由樹も登壇した。

次年度の米アカデミー賞短編部門ノミネート選考対象作品となるグランプリを受賞したのは、アジア インターナショナル部門で優秀賞(東京都知事賞)を受賞した、ミャンマーのミミルイン監督による『シュガー&スパイス』。同作はミミルイン監督が自ら両親の生活する風景を記録した作品だ。監督は「私たちの国にはまだ知られていないものがいっぱいあるので、これからも映画を製作して世界中に発信していきたい」と受賞の喜びを語った。

また、ジャパン部門の優秀賞(東京都知事賞)は、ガレッジセールのゴリが監督・出演した『born, bone, 墓音』が受賞。さらに、インターナショナル部門の優秀賞(東京都知事賞)には、ニュージーランドのゾーイ・マッキントッシュ監督『窓から見える世界』、CGアニメーション部門の優秀賞には、ブラジルのアロイス・ディ・レオ監督の『巨人のならわし』、Cinematic Tokyo部門の優秀賞(東京都知事賞)には、番場秀一監督の『東京音℃』がそれぞれ選ばれた。

授賞式の総評を述べた大林監督は、昨年8月に肺がん第4ステージで余命3ヶ月だと宣告された、と告白。巨匠・黒澤明監督から晩年に「映画には世界を平和に導く美しさと力があるんだよ。俺があと400年生きて映画を作り続ければ俺の映画で世界をきっと平和にしてみせるけど、俺の人生は足りない。君や君の子供、孫が俺の400年先の映画を作れば、そのときは世界から戦争がなくなる、それが映画の力だ」と言われたエピソードを披露し、若い作り手たちに「俺たちの続きをやってね」と語りかけた。大林監督の情熱は冷めることなく、予定時間がオーバーしている知らせを振り切り、約30分にわたりトークを続けていた。

なお、このSSFF & ASIAはグランプリ受賞が決まっても25日(日)までは行われているので、受賞作を見られるチャンスも残っている。そのクオリティを自分の目で確かめてみよう。【Movie Walker】