いよいよ山ガールデビュー! ファースト登山靴の選び方

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本当に足に合う登山靴の、サイズ選びはマスト事項!

スポーツやアクティビティに取り組む時、足元は重要です。登山では特に、頼れるのは自分の体だけ。安全にトラブルなく歩き、無事に帰ってくるために。自分の足にぴったりと合う登山靴を選びたいのです!

登山靴は自身の足に合うことはもちろん、訪れる山域や荷重によって最適なタイプを選ぶ必要があります。まずスタッフに「どの山へ、どのようなスタイルで行くのか」という目的をしっかり伝えて、適したタイプを選んでもらい、フィッティングして。理想の一足を見つけましょう。「目的だけではなく、好みや、今までの山行スタイルや悩みなどどんなことでも話してください。小さなことでも、そこが案外重要なヒントとなって、より最適な靴をご紹介できます」と話すのは、さかいやスポーツの斎藤勇一さん。登山で最も重要なアイテムだから、プロに相談しながらじっくりと選びましょう。

靴選びのステップ3

【STEP1 靴選びの“目的”“を考える】

登山靴を選ぶ際にまず重要なのは「どの山へ、どのようなスタイルで行くのか」という目的を明確にすること。それぞれの山域には特徴があり、それに合わせて靴を選ぶ必要があるから。また、持っていく荷物の重量も重要なポイントなので、日帰りなのか、山小屋泊なのかテント泊なのかも細かくスタッフに伝えましょう。

【STEP2 正しく足を計測する】

STEP1でだいたい靴のタイプが定まったら、店で足のサイズを計測してもらいます。ここで測るのは足の長さと幅。「私の足は幅広だ」などど自分で思っていても、実はそうでもないことも。しっかり計測しておくことが重要です。また、履き心地が変わらないように、登山時と同じ靴下をはいて計測を。

【STEP3 じっくりとフィッティング】

計測後は、自分の足に靴がきちんとフィットし、歩きやすいかを見分けるためのフィッティングを。足に合わない靴で山に行き、ケガやトラブルで歩けなくなるようなことがあっては大変! そんな大惨事を避けるためにも、足に合うか合わないかを、店でたっぷり時間をかけて見極めるようにしましょう。

・ 上りや下りで状態をチェック
店に用意されている実際の山道を模したトレイルで、登り坂、下り坂、デコボコ道などを歩いて。足が靴の中で動かないかなどを細かくチェック。

・ サイズの合う靴を正しく履く
とにもかくにも靴は正しく履かないとサイズを見極めることができない。正しくフィッティングして、履き心地を確認。

・ インソールと靴を合わせてみる
靴のサイズは、インソールを取り出し、足を合わせてチェック。つま先に1〜1.5cmの余裕があり、幅は気持ち狭めのものが足のサイズに近い目安に。

 

ところで登山靴に寿命はどのぐらいでしょうか? 答えは「長くても5年まで、山行70〜80日まで」。年数では、購入してから靴底やその他のパーツが劣化し始める5年程度、頻度では山行70〜80日までを目安に新しい靴に買い替えると、トラブルを回避できます。次の靴を買うまでに、どんな山にどんなスタイルで登っているのか。想像すると楽しみですね。

 

ライター:幸 雅子
出典:『ランドネ』No.87「山ウェアを選ぶ方法」/教えてくれた人:さかいやスポーツ 斎藤勇一さん