2017年後半の米国経済の見通し

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6月14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)において、米連邦準備理事会(FRB)は政策金利の誘導目標を1.00%〜1.25%に引き上げると見られています。米国株は史上最高値を更新していますが、株価に向かい風と考えられる追加利上げや、FRBのバランスシート縮小といった金融引き締め策がどこまで進められるのか気になるところです。金融引き締め策は米国経済が強い時期でないと実施は難しいと考えられますので、本稿では米国経済の現状を3つの図で大まかに確認してみました。

図1は米国企業の在庫と出荷の関係を示したものです。この図では縦軸に在庫の前年同月比を、横軸に出荷の前年同月比を表示しています。景気はこの在庫循環図を反時計回りに回ると考えられます。今年は図中の青い線で、4月までのデータを反映しています。4月時点では右上、つまり、在庫は増えているものの出荷も増えて景気拡大期にあることが分かります。

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図2は米国の新車販売台数です。今年3月の新車販売台数の落ち込みが目立っていましたが、これは一時的な減少ではなく、4月、5月も続いていることから、新車販売台数はピークアウトしたと言ってもよいでしょう。長期的な視点で過去を振り返ると新車販売台数がピークアウトすると株価もピークアウトする傾向がありました。株価は高値を更新中ですが、テスラ以外の日米自動車株の上値が重い背景と言えるでしょう。

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図3は米国の新築一戸建て住宅販売件数です。4月の住宅販売件数は大きな減少となりましたが、供給不足による価格上昇が影響しているという指摘もあり、供給が増えれば回復するのか、それとも需要が減っているのか今後発表される5月の数値には注意したいところです。新車販売台数と同様に、長期的な視点で過去を振り返ると株価の調整に先行してピークアウトする傾向がありますので、5月の数値も悪い内容ですと警戒が必要かもしれません。

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現状の米国経済は、新車販売台数がピークアウトしていることに懸念があるものの、住宅販売は高水準を保っており全体としては景気拡大期にあると考えられます。このことからFRBは年後半にかけて金融引き締め策を推進していくと考えられますが、FRBによるさらなる金融引き締め策が米国経済と株式相場の重石となるリスクは高いと言えるかもしれません。

(eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎)

※本稿は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。本稿の内容は将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。