川島永嗣(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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川島永嗣といえば「ドヤ顔」が代名詞だった。2010年南アフリカワールドカップのころは、ピンチを切り抜けたとき、いったん流れを切ると厳しい顔で味方選手を怒鳴りつけるという姿が目立っていた。

だが、最近はすっかりそんな「ドヤ顔」を見せることが少なくなった。もっと落ち着いた様子で味方に指示を出し続けている。そんな川島だが、今度のイラク戦は違ってくるかもしれない。

11日、テヘラン郊外で行われた日本代表のトレーニング終了後、川島はシリア戦とイラク戦について語った。

「限られた時間の中で新しい組み合わせや新しい選手が入る中で、自分たちが大切にしなければいけないのは一つのミスだったり、隙を見せないということです。もちろんコンビネーションはありますが、まずは一つひとつのプレーでハッキリしたプレーをすることが大前提だと思います」

「その意味ではこの前のシリア戦は相手に隙を与えてしまう場面もあったし、失点シーンの前にシュートを打たれたなど3シーンぐらい相手を抑えられない場面が続いたりしているので、そういうところを詰めていかないといけないと思います」

「こういう暑さの中で集中力が途切れるということはあるから、気付いた人が声をかけたり出て行ったりなどして対応することが大事だと思います」

「状況を見ていくところは行くし、我慢するところは我慢しなければいけないと思います」

キーワードは「隙を見せない」「集中力」だった。ならば集中力を高めるために、怒鳴っていかなければいけないのではないか? 最後にそう呼びかけると、川島は真顔でこう答えた。

「いろんな状況が出てくると思うので、しっかり対応できるようにします」

本当にまた「ドヤ顔」の川島が見られるかもしれない。

【日本蹴球合同会社/森雅史】