アイアンマン&スパイダーマン!『スパイダーマン:ホームカミング』より
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 今夏公開を迎える映画『スパイダーマン:ホームカミング』は、これまでの『スパイダーマン』シリーズと多くの点において違うのだが、ファンを最も興奮させる違いのひとつと言えば、やはり、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)との合体ではないだろうか。米ソニー・ピクチャーズの元共同会長として『スパイダーマン』のフランチャイズ作品を5本手がけ、本最新作ではプロデューサーを務めるエイミー・パスカルが、今回の“合体”について語った。

 『007 スカイフォール』など多くのヒット作を手がけ、敏腕で知られる彼女はかなり直球で、正直な考えを述べていく。まず『スパイダーマン』についての特別な思いを「スパイダーマンは、マーベル・ユニバースのスターであり、ソニーのスターでもあり、小さな子供達にとっての心のスターでもある。スパイダーマンは世界中の人達にとって、マーベル・ユニバースの中で、とてもスペシャルなキャラクターである」と熱弁。今回のマーベル・スタジオとの契約については、ずばり「とうとうこれまでとは違う物語を語る時が来た、と思えたからだった」と言う。

 「私達はこれまでに『スパイダーマン』の映画を5本作って来た。(主人公の)ピーター・パーカーが学校で人気がないという物語も作ったし、彼が人気者になりたいと願いながらも、人には自分の正体を明かせない、というような物語を5本もね。様々なバリエーションを加えて、可能な物語はすべて語り尽くしたと思えた。だからここでスパイダーマンをMCUに入れて、他のスーパーヒーロー達がいる世界に連れて行ったほうが、スパイダーマンについて語れる物語が一気に増えると思った」というのだ。

 「スパイダーマンはそもそもトニー・スタークのいる世界に存在してきたわけだから。アントマンとか、ブラックウィドウのいる世界に入ることで、様々な問題が発生し、もっと様々な物語が語れるようになる。だからそうすることが正しいと思えた」。実際、本作には、MCUでおなじみのロバート・ダウニー・Jrふんするトニー・スタークが兄貴的存在として登場し、そのゴージャスな生活をピーター・パーカーに見せつける。そして、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でスパイダーマンが垣間見たアベンジャーズの世界に、彼が入れてもらえるのかどうか? ということが本作の物語の中心になる。

 マーベルとの共同製作については、長年業界で活躍してきた彼女ですら「キャリアのハイライトだ」と興奮していた。「マーベルは、スーパーヒーローコミックの映画化しかしてこなかったわけだから、彼ら以上のパートナーは、見つけられない。それに、何より驚いたのは、誰かが『こういうアイディアがある』と言うと、『それをいかに安く作れるのか?』なんて言い出す人がひとりもいなかったこと! いかにしてそれをさらに良いものにできるのか? どうやったら観客がそれをもっと楽しんでくれるのか? どうやったらより真実を描けるのか? を話し合っている。それは会社として本当に素晴らしいし、一緒に仕事する人達から最高のものを引き出すことになる」。

 それは映画業界史上、非常に稀なことであり、しかも最高なのだとパスカルは主張する。「なぜなら、この映画は、ソニーとマーベルが製作し、マーベルはディズニーが持っているわけだから、事実上3つのスタジオで製作したことになる。しかも、3社がここで団結した理由が、『正しい映画を作りたいから』だったなんて、これまでの歴史において初だと思う。それぞれが『スパイダーマン』を作りたかったわけだけど、今回は3社団結することで最高の『スパイダーマン』が作れると誰もが思ったわけだから。最高のキャラクターを作りたいという理由で会社が団結したら、それ以上に素晴らしいことはないと思う。実際、よりリアルで最高の『スパイダーマン』を作れれば、誰もが利益を得ることになる。問題が発生しても、みんながそれを理解していたので、最高の結果にいつも結びついていた」。つまり、今作は史上最強のタッグで、最高の『スパイダーマン』を目指して作られたということ! ますます公開が楽しみだ。(取材・文:中村明美)

映画『スパイダーマン:ホームカミング』は8月11日より全国公開