<サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 最終日◇11日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(6,538ヤード・パー72)>
引退発表をした宮里藍の出場に沸いた「サントリーレディス」。9,132人の大ギャラリーの前で頂点に立ったのは、トータル15アンダーまで伸ばしたキム・ハヌル(韓国)だった。

2位に3打差をつけて首位から出たハヌルは2番でバーディを先行。だが、その後は「パターが中々入らなくてチャンスを決められなかった」とスコアを伸ばせず。「今日は相手を気にしないようにスタートしたけど…琴音さんがあまりにパッティングを決めるのでプレッシャーがかかりました」と同伴競技者にじりじりと迫られる。
“奇跡”の1打が生まれたのは、互いにボギーを叩き1打差で迎えた17番パー5。ティショットをフェアウェイに置いての2打目だった。22度のUTを握って狙いはピンまで60ヤード地点。3打目に勝負をかける。風は左から。風に乗せてフェードで落とすイメージ。スイングも「良い感じ」だった。
だが、ボールは左の林へ一直線。そこからあっと言う間だった。「“やばい!曲げた!”って思う間もなく木に当たってフェアウェイに戻ってきました。キャディさんも“ラッキーだ”って」。やや跳ね返りで戻ってきたため、ピンまで97ヤードを残したが今の好調ハヌルなら問題なし。48度で放った打球は奥3mに着弾後、バックスピンで30cmに。もう少しでチップインイーグルというショットでバーディを奪取。勝負を決めた。
今大会はある意味“ハヌルのための”試合だった。サントリーのコーポレートカラーであるスカイブルーは、ハヌルの勝負カラー。理由は「ハヌル」が韓国語で「空」という意味から来ている。今週は看板など至るところで見かけた。「いっぱい空色があって綺麗だし、気分が良いですね」。今日の勝負服はいつも通りスカイブルー、その上からまとったチャンピオンブレザーももちろん同色。優勝会見でもお気に入りと言わんばかりに見せつけた。
これで自身が開幕前に設定した「日本に来てから1年目に1勝、2年目に2勝ときているので今年は3勝できるようにしたい」という目標を達成。次なるターゲットは「韓国時代を含めても3勝が最高。今年はさらにその上を行きたい」と4つ目のカップ。「プロデビューしてから今が一番良いシーズンを送っています」と絶頂期のハヌル。モチベーションは最高潮だ。
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