機能美を追求した「純国産」眼鏡のこだわり

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ファッションディレクターの森岡 弘とベテラン編集者の小暮昌弘の対談連載「紳士淑女の嗜み」。今回はその特別編として、ファッション界でもにわかに注目を集める「メイド・イン・ジャパン」にフォーカス。

欧米に負けない”つくり”と日本ならではの”感性”の融合が見せるジャパンプロダクトの未来とはー。第2回はビジネスパーソンに最適な眼鏡の話。

森岡 弘(以下、森岡):スーツもそうですけれど、眼鏡もきちんとフィットすることが大事でしょうね、いつも身に着けるものですから。

小暮昌弘(以下、小暮):今回お持ちいただいた「999.9(フォーナインズ)」は機能を追求した結果として生まれてくる形を生かしてデザインすることで有名な眼鏡ですね。

森岡:機能美の追求ですね。

小暮:日本人がかけて心地よいものを目指している。頭を抱き込むようなフォルムで、ズレにくく、忙しいビジネスマンには最適ですね。

森岡:そんな繊細な気配りも日本的と言えますね。以前は天地が狭いフレームデザインが多かったのですが、バリエーションも増えて、さらに普遍性が増したと思います。細いフレームは、身に着ける人のパーソナリティを拾ってくれますが、それもさらに一段ステップアップしたように思えます。小顔の人から大きな顔の人まで、このメガネは似合ってしまうのです。


フロントとテンプルをつなぐ「逆Rヒンジ」と呼ばれるディテール。同ブランドが特許をもつ機能的パーツ。

小暮:福井県の鯖江市を中心に眼鏡が日本でつくられていることが、日本でもよく知られるようになりましたが、まだまだ欧米ブランドのライセンス製品も多い。

森岡:「999.9」は純国産のブランドです。

小暮:そうですね。1996年に創業。ブランド名は純金のインゴットに刻まれた「999.9」の数字から。常に最高純度の品質を目指す意味合いが込められています。

森岡:眼鏡は日本製ということもある意味ブランド化しつつありますが、「999.9」はそれ以前にブランドとして名を馳せ、完全に成功していますね。

小暮:しかもつくりだけでなく、お洒落なポジションも築き上げている。それを他のブランドはもっと見習うべきでしょうね。


森岡 弘(左)◎『メンズクラブ』にてファッションエディターの修業を積んだ後、1996年に独立。株式会社グローブを設立し、広告、雑誌、タレント、文化人、政治家、実業家などのスタイリングを行う。ファッションを中心に活躍の場を広げ現在に至る。

小暮昌弘(右)◎1957年生まれ。埼玉県出身。法政大学卒業。1982年、株式会社婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。83年から『メンズクラブ』編集部へ。2006年から07年まで『メンズクラブ』編集長。09年よりフリーランスの編集者に。