昨年ドラマ化されて人気を博した『逃げるは恥だが役に立つ』。
 
新垣結衣さん演じる森山みくりと、星野源さん演じる津崎平匡の、オトナなのにじれったい2人の恋愛模様に思わず“ムズキュン”した人も多かったのではないでしょうか。
 
そもそもオトナになると、恋愛そのものが打算的になったり、理想を追い求めすぎてなかなかうまくいかなかったり……。パートナーがいる人もマンネリ化に悩んだりと、年齢を重ねるほど、純粋に恋愛を楽しんだり、ときめいたりすることが減ってきている気はしませんか?
 
そこで今回ウートピ編集部では、20代後半から30代の女性に「最近“ムズキュン”した出来事」を『逃げ恥』の名言を振り返りながら、ヒアリング調査しました。
 

「浸透力がハンパない!」言葉にクラッ

33歳・IT企業勤務
 
小雨の降る肌寒い日のこと。浅草で用事を済ませたあと、カラダが冷えたので蔵前にあるコーヒーショップに立ち寄り、テイクアウトでカフェオレを注文しました。
 
そこで私の注文を受けてくれたのが、子犬のような可愛い男性の店員さん。おそらく年下だったとは思うのですが、明るい受け答えと笑顔が素敵で、「可愛いなぁ……」とついつい眺めていたんです。
 
すると、コーヒーができあがり、カップを受け取る時に「寒いんで、風邪ひかないでくださいね」とその人が私に一言……!!
 
「浸透力ハンパなーーい! 『平匡さんが一番好き』言葉の浸透力がハンパない。魔法のように乾いた心に染み込んでいく……」
(みくりの言葉に心を動かされた平匡の一言・第3話より)
 
店員と私っていう普段はなかなかない、乙女ゲーみたいなシチュエーションに思わずキューーーーンッッッ。なんだか心まで温まっちゃいましたね。
 
そう、なかなか発展することのない関係だけれど……でも本当に可愛かったんです。店員さんが。

「おいしいところだけ欲しい」あえてのプラトニック

34歳・IT企業勤務
 
ムズキュンかあ……。確かに30歳過ぎると少なくなってきますよね。なので、あえてムズキュンを自ら作りにいきます。
 
この年齢になると、誰かと付き合うときも流れがある程度わかるじゃないですか。「次のデートで何か言われるな」とか「そろそろ手を繋ぐかな」とか。ちょっとわかりすぎちゃってつまらないなって。
 
「私は、恋人のおいしいところだけが欲しいんです」
(みくりが平匡にハグを提案したときに発した一言・第5話)

この前はついにいい感じだった男性に「恋人になるまでの時間を最大限に楽しみませんか?」と提案しました。まさに『逃げ恥』の通りです。

やっぱり付き合うまでが一番盛り上がるんですよね。手をつなぐまでのドキドキとか、映画を見ながら隣の席の相手の様子が気になってチラチラと見ちゃう感じとか……。

以上のことをもっともらしくプレゼンしたら相手も乗ってくれて……。あえて高校生(中学生?)みたいなことをしてプラトニックラブを楽しんでいます。そう、「ムズキュンは作れる!!!」です。
 

かわいいスタンプを送ってくる彼に「ずるい…」

29歳・広告代理店勤務
 
遠距離の彼がいます。アメリカに駐在していて昨年末に帰ってきたのですが、帰国後も会社の寮に強制的に入らなければならず……。彼の仕事が忙しくて数ヶ月会えないのがいつも当たり前で。
 
会いたくても会えなさすぎて、さすがに時々寂しくなるんです。彼はマメじゃないし。数週間連絡がない時だってあります。
 
でも、彼が国家試験に受かったときのこと。「国家試験受かったよん」と報告のLINEがきたときに、彼が急に「なでなでしてほしい」と書いてあるかわいいクマのスタンプを送ってきたんです。
 
「ずるい。どうしてそういうこと言うんですか。どんどん好きになっちゃうじゃないですか」
(自分の気持ちを抑えられなくなったみくりが平匡に言った一言・第9話)
 
思わず私も「なでなで」のスタンプで返信。ムズキュンしちゃいましたね。
普段連絡がなくとも、彼だって甘えたい時もあるんだろうなぁって。
 
あと、彼は連絡無精だけど、たまに私が普段使っているスタンプを真似して買って送ってくるんですよ。そういうところも「もうっ! かわいいなぁ!」って思っちゃいます。
 
なんだか小さいことだけど、いつも会えなくてずっと待ってるからこそ、なんだか小さなことにときめいて、幸せなんです。……すみません、のろけですよね、はい自重します。
 

店員さんのおしゃべりに「全面降伏」

30歳・ベンチャー企業
 
つい先週のこと。渋谷にて女友達6人で女子会を開催したんです。

お店に着いて、対応してくれたのが、清水翔太さん似の若いヤンチャ系年下の店員さんでした。予約名を伝えたところ、「6名様ですよね? 合コンですか?(笑)」と聞かれて。ノリがいい子だなーと思いながら、「合コンじゃないです!全員女子ですー(笑)」と答えて席まで案内してもらいました。
 
その後、女子会が進み、ちょっとトイレに行こうと思って向かったところでした。トイレの真横にあった厨房から何やら店員さんの話し声が。
 
すると、席まで案内してくれた清水翔太(風店員さん)が、「いやー、予約が6名だし男性も来るのかなって思ってさぁ。キレイなお姉さんだったし、『合コンですか?』って俺聞いちゃったんすよ。そしたら『合コンじゃないですー(笑)』って笑顔で言うんですよ!!! マジでテンション上がってヤバかったすっよ!!! お姉さん笑顔かわいすぎ!!!」と言われ……!!

さすがに恥ずかしながら、嬉しかったですね。しかも清水翔太(系ヤンチャな店員さん)だったので。年下で思わずかわいくて……(照)

「かわいいは最強なんです。かわいいの前では服従、全面降伏なんです!」
(平匡の誕生日ディナーでのみくりの一言・第10話)

三十路だけど、恐らく10歳前後違う坊やにオンナに見られて舞い上がり、隠れて一人でデレデレしちゃいました(照)。
 

「イチャイチャしないの?」お互い好きなのに…

30歳・PR会社勤務
 
今の彼が1つ年上なんですが、本当に『逃げ恥』の平匡さんか! ……と突っ込みたくなるほど奥手なんです。
 
出会いは共通の知り合いの紹介の飲み会だったんですが、その会でほぼ会話をしなかった彼。正直印象も薄かったんです。
 
しかし、翌日急に彼から「今度一緒に飲みに行きませんか?」とのLINEが。そもそも私に興味あったの?(笑)という感じだったんですが、共通の友人に聞いてみたところ、「タイプだったらしいよ!」との回答が。
 
まず、自分に興味ないと思ってた人が「実は好きでした」っていうギャップというかシチュエーションに弱いんですよ。萌えちゃうんです。その後彼とデートを重ねることに。
 
しかし、6回デートしても、週末の金土日と3日連続でデートを重ねても、一向に告白してこない彼……。もちろん手も繋いでません。ノータッチです。
 
「イチャイチャ……しないの?」
(ベッドの上でみくりが平匡に・第10話)
 
思わずジレったくなってしまい、ある日私のほうから「おっとっとー!」と酔ってよろけたフリして、手を繋いじゃいました。すると思わず緊張して真っ赤になる彼!!!「なんじゃこりゃぁあ!!! 萌えるジャマイカーーー!!!」って私がなってしまいました。
 
「この喜びは野生のカピバラを手懐けた感覚? 撫(な)でたい。撫でたいけど逃げられそうでこれ以上は近寄れない……! みたいな」
(寝巻き姿でうろついてる平匡を見たみくりの心の叫び・第6話)
 
ここまできたら、このなんちゃって平匡さんを攻略するには、自ら仕掛けるしかない……!

そう思い、8回目のデートで私からうちに呼びこみました。勝負に出たんですよ。

「いいですよ。私は。平匡さんとなら、そういうことをしても…」
(平匡といい感じになった時に発したみくりのトドメの一言・第7話)
 
しかし、結局3時間経ってもずーっとソファでおしゃべりしてるだけ……。「今日も何も進展なしか……」と落ち込み始めたところ、ついに彼が行動に!話している途中で、急にほっぺにチューしてきたんです!!!
 
「2度目のキスはないのかしら」
(2度目のキスを期待するみくりが心の中でつぶやいた一言・第7話)

この歳で「ほっぺかーーーーい!!!」とツッコみましたが、彼なりの精一杯だったんでしょう。

「必要だったのは、システムの再構築じゃない。気持ちを、本当の気持ちを、伝え合うことだった」
(気持ちを確かめ合った2人。平匡の言葉・第9話)

思わず私から「大好きだよ」って言っちゃいました。ほんとに。かわいいは最強ですね。彼にはやられっぱなしです。
 

ムズキュンに胸キュン

オトナになるほどもどかしい思いや、ドキドキした感情を忘れがちなものですが、調査をしてみると、意外と身のまわりにムズキュンは潜んでいるのかも……! という希望が見えてきました。

そう、 “ムズキュン”は転がっているのです。

ウートピ編集部