アフガニスタン東部ナンガルハル州のアチン地区で、米軍とのイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」合同掃討作戦に臨むアフガン政府軍兵士(2017年4月11日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】アフガニスタン東部ナンガルハル(Nangarhar)州で10日、同国軍と米軍の合同作戦中にアフガニスタン軍の特殊部隊員が発砲し米兵3人が死亡、1人が負傷した。米アフガン双方の当局者が明らかにした。

 事件があったのは同州で不穏な情勢が続きイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の拠点ともなっているアチン(Achin)地区。ナンガルハル州報道官はAFPに対し、アチン地区で10日正午ごろ、アフガニスタン人の特殊部隊員が米部隊に向けて発砲し米兵が死亡したと語った。この特殊部隊員も反撃を受けて射殺されたという。

 アチン地区では今年4月、米軍が非核兵器では史上最大の爆弾とされる大規模爆風爆弾(GBU-43/B Massive Ordnance Air Blast)、通称「MOAB(モアブ)」を投下し多数のイスラム過激派が死亡したが、戦闘は続いている。

 事件については旧支配勢力タリバン(Taliban)がツイッター(Twitter)犯行声明を出し、軍に潜入していた戦闘員が米兵4人を射殺したと主張した。タリバンは戦果を誇張することが多い。

 現在アフガニスタンに駐留する米兵は約8400人。このほか北大西洋条約機構(NATO)加盟各国から教官や顧問として約5000人が派遣されている。

■増える味方からの「内部攻撃」

 米軍はアフガニスタンで同国軍と合同で過激派組織「イスラム国ホラサン(Islamic State Khorasan、ISIS-K)」の掃討作戦を展開している。ISIS-Kはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の分派を名乗る国内の武装組織だが、アフガニスタンでは確実に拠点を失いつつある。

 アフガニスタンの兵士や警察官が同国に駐留する外国兵を襲撃するいわゆる「グリーン・オン・ブルー」と呼ばれる内部攻撃はNATOにとって大きな問題となっている。欧米の当局者らによれば、こうした内部攻撃は個人的な恨みや異文化間の誤解に起因するものがほとんどで、武装勢力の攻撃によるものは少ないという。
【翻訳編集】AFPBB News