By World's Direction

国際サッカー連盟によると、サッカーの競技人口は全世界で2億6500万人とのことで、これらのプレイヤーが所属するサッカークラブが世界中にはプロ・アマ問わず多数存在します。その中でもほんの一握りの「世界で最も価値のあるサッカークラブトップ20」を、世界有数の経済誌であるForbesが公開しています。

The World's Most Valuable Soccer Teams 2017

https://www.forbes.com/sites/mikeozanian/2017/06/06/the-worlds-most-valuable-soccer-teams-2017/

ヨーロッパサッカーの2015-2016シーズン(およそ2015年8月から2016年5月)の収支データなどをもとに、Forbesが計算したサッカークラブの資産価値ランキングが「世界で最も価値のあるサッカークラブトップ20」です。前年度のデータではスペインのレアル・マドリードが最も価値のあるクラブに輝いたのですが、2017年はここ5年間で初めてマンチェスター・ユナイテッドが最も資産価値の高いサッカークラブとなりました。

01位:マンチェスター・ユナイテッド



資産価値:36億9000万ドル(約4060億円)

「世界で最も資産価値が高いサッカークラブ」となったイギリスのマンチェスター・ユナイテッドの資産価値は、なんと36.9億ドル(約4060億円)。マンチェスター・ユナイテッドがトップに躍り出た理由は強力なブランディングとマーケティング能力の高さからで、2015-16シーズンには多くのトップクラブが収入源のひとつとしているUEFAチャンピオンズリーグに出場していないにもかかわらず、7億6500万ドル(約840億円)の収入を得ている点も驚異的。この数字はランキング2位のバルセロナと3位のレアル・マドリードを合わせたものをさらに7700万ドル(約85億円)上回る値です。

また、マンチェスター・ユナイテッドは他のどのサッカークラブよりも多くの広告・スポンサー収入を得ており、その金額はなんと4億500万ドル(約450億円)にものぼります。さらに、マンチェスター・ユナイテッドは世界一収益性の高いサッカークラブでもあり、営業利益は2億8800万ドル(約320億円)で、2番目に高いレアル・マドリードよりも1億700万ドル(約120億円)も高い数字をたたき出しています。

マンチェスター・ユナイテッドがトップに立った理由のひとつには、所属するプレミア・リーグの「放映権料の高さ」があります。以下の表はヨーロッパのトップリーグにおける1シーズンあたりの放映権料をまとめたものなのですが、プレミアリーグは他のリーグと比べると倍以上の放映権料を得ていることがよくわかります。特に国内ではなく国外での放映権料が好調で、これによりプレミア・リーグに所属するサッカークラブ6つが資産価値ランキングでトップ10に入り、トップ20にはさらに2クラブ加わる結果となっています。



02位:FCバルセロナ



資産価値:36億4000万ドル(約4020億円)

サッカークラブにおける収入源として大きな役割を担っているのが、ユニフォーム一式に企業名を入れることで得られる広告・スポンサー料。以下の表はユニフォーム一式やスタジアムやトレーニング場における命名権などを含めた「スポンサーから得られる収入」のトップ10。最も多くのスポンサー料を得ているのはFCバルセロナで、その金額は2億3300万ドル(約260億円)。



FCバルセロナといえば、日本の楽天とスポンサー契約を締結しており、2017-18シーズンからはユニフォームの胸部分に「Rakuten」の文字が入ることになっています。その契約料は年間5500万ユーロ(約68億円)で、これに加えてクラブの成績によってボーナスが支払われることになっているとのこと。なお、現在のFCバルセロナの胸スポンサーであるカタール航空は年間3350万ユーロを支払っているとのことなので、再来年以降のFCバルセロナの資産価値が楽天とのスポンサー契約により上昇する可能性もあります。



03位:レアル・マドリード



資産価値:35億8000万ドル(約3950億円)

2016-17シーズンには史上初の連覇を成し遂げ、過去4シーズンで3度もUEFAチャンピオンズリーグでの優勝を達成したスペインのレアル・マドリード。しかし、2015-16シーズンまでの5シーズンで最も多くUEFAチャンピオンズリーグでの賞金を獲得したクラブはイタリアのユベントスとなっています。



これにはUEFAチャンピオンズリーグの賞金分配ルールが関係しています。UEFAチャンピオンズリーグでの賞金分配はトーナメントにおける「成績」とマーケット面における「分配金」の2つに分けられており、テレビ放映権などによるマーケット面の分配金は国単位で分けられるとのこと。イタリアのサッカークラブはユベントスを除いて近年UEFAチャンピオンズリーグで優れた成績を残しておらず、反対にスペインのクラブはレアル・マドリードを含めて複数のクラブが決勝や準決勝といった舞台まで残ることが多くなっています。そのため、3度も優勝したレアル・マドリードよりもイタリアのユベントスが多くの賞金を受け取る結果となっているわけです。

04位:バイエルン・ミュンヘン



資産価値:27億1300万ドル(約3000億円)

05位:マンチェスターシティ



資産価値:20億8300万ドル(約2300億円)

2015-16シーズンのUEFAチャンピオンズリーグに出場したサッカークラブのうち、特に多くの賞金を得た10クラブは以下の通り。最も多くの賞金を得たマンチェスターシティは9300万ドル(約100億円)の収入を得ており、その賞金がいかに無視できないレベルの大金であるかがよくわかります。なお、UEFAチャンピオンズリーグの賞金分配ルールはトーナメントにおける「成績」とマーケット面における「分配金」の2つに分けられており、テレビ放映権などによるマーケット面の分配金は国単位で分けられるとのこと。そのため、優勝したクラブよりも準決勝で敗退したマンチェスターシティの方が多くの賞金を受け取る結果になっています。



06位:アーセナル



資産価値:19億3200万ドル(約2130億円)

以下の表は、資産価値ランキングに入った20のサッカークラブのオーナーや株主の持つ資産を多い順に並べたもの。最も多くの資産を持っているのはアーセナルの株主であるアリシェル・ウスマノフ氏で、その資産はなんと152億ドル(約1兆6800億円)とアーセナルの資産価値をはるかに越える金額です。



07位:チェルシー



資産価値:18億4500万ドル(約2040億円)

08位:リバプール



資産価値:14億9200万ドル(約1650億円)

09位:ユベントス



資産価値:12億5800万ドル(約1390億円)

10位:トッテナム



資産価値:10億5800万ドル(約1170億円)

11位:パリ・サンジェルマン

資産価値:8億4100万ドル(約930億円)

12位:ボルシア・ドルトムント

資産価値:8億800万ドル(約890億円)

13位:ACミラン

資産価値:8億200万ドル(約890億円)

14位:アトレティコ・マドリード

資産価値:7億3200万ドル(約810億円)

15位:ウェストハム・ユナイテッド

資産価値:6億3400万ドル(約700億円)

16位:シャルケ04

資産価値:6億2900万ドル(約690億円)

17位:ASローマ

資産価値:5億6900万ドル(約630億円)

18位:インテル・ミラノ

資産価値:5億3700万ドル(約590億円)

19位:レスター・シティ

資産価値:4億1300万ドル(約460億円)

20位:SSCナポリ

資産価値:3億7900万ドル(約420億円)

なお、2017年に発表されたランキングは2015-2016シーズンの各サッカークラブの収支をもとに計算されており、その平均資産価値は14億8000万ドル(約1630億円)で、1年前の平均よりも3%高くなっています。