総選挙の結果を受けて英ロンドンの首相官邸前で声明を発表するテリーザ・メイ首相(2017年6月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】(更新)英首相官邸は11日、8日投票の総選挙で与党・保守党が過半数割れになったことを受けて、北アイルランドの民主統一党(DUP)と議会での協力に向けた協議を継続していると発表した。テリーザ・メイ(Theresa May)首相の報道官は10日、DUPとの協議で大筋合意に達したと発表していた。

 首相官邸の報道官は11日、近く再開する議会での協力などについてメイ首相が前夜DUPと話し合ったと述べた。DUPはこれまでのところ協議は肯定的に進んでいると明らかにした。保守党は政権維持のためにDUPの10議席が必要となり、DUPに協力を求めていた。

 前日の10日、首相報道官は「DUPが保守党を支持することで大筋合意した」が、連立を組むわけではなくDUPとの緩やかな協力関係だと述べていた。またメイ首相がドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相と電話会談し、英国は「予定通り数週間以内に」欧州連合(EU)からの離脱交渉を開始すると確認したと発表していた。EUの首脳らが示していた英総選挙での保守党の「大敗」が離脱交渉に影響するのではないかという懸念を払拭(ふっしょく)した形だ。

■高まる首相辞任求める声 

 総選挙の結果を受けて、首相の引責辞任を求める声も高まっている。11日の英各紙はメイ首相に厳しい論調を展開。高級紙オブザーバー(Observer)は「信用失墜、屈辱的、衰退。テリーザ・メイは彼女の党と彼女の国、そして欧州に対して信用と影響力を失った」と書いた。

 大衆紙メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)は、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)外相がメイ首相の追い落としに動き出したと報道。サンデー・タイムズ(Sunday Times)は、5人の閣僚がジョンソン外相を後押ししていると報じた。

 ジョンソン氏はこれらの報道を「たわ言」だと一蹴し、「私はテリーザ・メイを支持している」と述べた。
【翻訳編集】AFPBB News