無料メッセージアプリLINEなどを手がけるLINEは、LINEユーザーを対象に、アカウントの乗っ取り被害やセキュリティへの意識などを調査した「セキュリティリテラシー実態把握調査」を発表しました。
 
調査は2017年5月10日〜11日に、スマートフォンを通じたモバイルアンケートで実施されました。調査対象は全国15〜69歳の男女のLINEユーザーで、有効回答数は1,940でした。

主にLINE、Twitter、Facebook/メッセンジャーで乗っ取り被害

自分や自分の周りの人のうち、SNSやインターネットアカウントの乗っ取り被害について尋ねたところ、「自分や家族、恋人や友だち、知人等自分の周りの人で、アカウントを乗っ取られたことがある人がいる」と回答したのは、全体の約4割に上りました。
 

 
アカウントを乗っ取られた主なサービスは、LINE、Twitter、Facebook/メッセンジャーでした。全体でLINEが最も多く、次いでTwitter、Facebook/メッセンジャーとなりました。
 

 
年代別で見ると、10〜20代の男女は「Twitter」、50代以上の男性では「Facebook/メッセンジャー」の割合が高いことがわかります。興味深いのは、男女ともに20代〜50代以上の幅広い年代でLINEが最も多い割合ですが、男女の10代ではLINEは割合として少なく、乗っ取りへの意識の違いが表れています。

ネットトラブルの認知度、「乗っ取り」は7割

インターネットでのトラブルについて、関連するワードの認知度を尋ねたところ、全体で71%が知っていると答えたのが「アカウント乗っ取り」でした。「ウイルス/マルウェア」は56%、「SMS認証番号」は51%が知っていると回答しました。
 

 
LINE乗っ取りの手口のひとつでもある「フィッシングサイト/メール」は全体で45%が認知していましたが、半数に満たないことから、まだまだ周知のための対策は必要です。

セキュリティを意識しているのは全体の7割、男女間でも差

インターネットや端末の利用において、普段からセキュリティをどの程度意識しているかを尋ねた設問では、「とても意識している」「やや意識している」と答えた人が全体の70%となりました。
 

 
男女別で見ると、いずれも「やや意識している」は約半数でしたが、「とても意識している」のは男性が20%、女性が12%と、男女間でセキュリティ意識に少し差があることがわかります。
 
また20〜30代の女性全体と、そのうちの主婦とで比較すると、女性全体では「とても意識している」が8%、「やや意識している」が54%でしたが、主婦に絞ると「とても意識している」が4%、「やや意識している」が47%となり、「あまり意識していない」「まったく意識していない」の合計が半数に上っています。

「パスワードを使いまわさない」は約2割どまり

ではセキュリティについてどのようなことを心がけているかの設問では、「異なるサービスで同じパスワードを使いまわさない」と回答した人は全体のうち約2割で、なかでも20〜30代主婦は14%にとどまりました。
 

 
LINE乗っ取りの手口でもある「怪しいメールやLINEトークが届いたら、開いたり、届いたURLをクリックしない」は全体で74%が心がけているとしており、不審なトークやメール、フィッシングサイトは今なお稼働中ながらも、ユーザーが注意していることがわかります。
 
そのほかに心がけていることは、『1234』『9999』など覚えやすい数字、自分の誕生日や住所の番地など身近な数字をパスワードに使わないなどのほか、スマートフォンなどのパスコードロックを有効にする、スマホのアプリでクレジットカード番号やパスワードをメモしない、などが挙がりました。

LINEのセキュリティ機能、7割が「ひとつも知らない」

LINEはセキュリティ機能として、「怪しいアカウントを通報する方法」「PC版・iPad版LINEやLINEウェブストアへのログイン禁止機能」「心当たりのないログイン端末を強制ログアウトさせる機能」などの対策を行っていますが、全体の約7割がこうしたLINEの施策について「ひとつも知らない」と回答しました。
 

 
いずれの機能も、LINEアプリの設定画面やトーク画面右上のメニューから行えます。詳しくは「iPhoneでLINEを安全に使うための6つの設定項目」の記事をご参照ください。

怪しい連絡が来たら…1割が「リンクを押す」

乗っ取られたアカウントとみられる知人・友人から怪しい連絡がきた場合、どのような対処を行うかを「リンクを押す」「無視する」「その他」から選ぶ設問では、フィッシングトーク受信時は全体の86%が無視した一方、9%がリンクを押しています。
 

 
また、セキュリティ機能のひとつである他端末からのログインが試行された通知では、リンクを押してアカウント情報を変更すると回答したのは8%で、全体の9割近くは「無視する」を選択しました。
 

 
この通知はログインしている自分以外の人がログインを試みているもので、通知のあったタイミングでアカウント情報を変更すると、第三者による不正アクセスを防ぐことができます。「乗っ取りかもしれないし、見に覚えのない通知だから無視をしよう」と判断した可能性があります。
 
 
LINEでは、ユーザーがアカウント乗っ取りや詐欺などの被害に遭わないよう、さまざまな機能や対策を取り組んでいますが、重要なのはユーザー自身がセキュリティに対する意識をもつことです。何を信じて何を信じないかを見極め、適切な行動を取って自分や自分の周囲の人への被害を防ぎましょう。
 
LINEは6月9日より、LINEアカウントの乗っ取り被害を疑似体験できる「LINEサイバー防災訓練」を実施しています。疑似体験では、実際に自分のアカウントや友だちが登場し、乗っ取り手口を学ぶことができます。9月8日までの期間中はLINEユーザーであれば誰でも体験できますので、一度利用してみてはいかがでしょうか。
 
 
Source:LINE
(asm)