メッセージアプリLINEは、無料での通話や、スタンプなどのテキストだけではない豊富な表現ができるチャットなど、手軽な連絡方法として多くの人に活用されています。その半面、自分のアカウントを乗っ取られて知人や友人に不審なトークを送られる詐欺行為など、乗っ取りをはじめとしたセキュリティ面の不安もあります。
 
LINEはこのほど6月9日をサイバー防災の日と定め、LINEアカウントの乗っ取り被害を疑似体験して、その手口や対策を学べる「LINEサイバー防災訓練」を同日より開始しました。

あなたは被害を防げる?体験中の行動で結末が変わる

6月9日にLINEを利用した方は、このようなポップアップが表示されて驚いたのではないでしょうか。これは「LINEサイバー防災訓練」のお知らせで、「体験型ムービーで訓練する」をタップすると、疑似体験できるムービーを再生できます。
 

 
突然の通知に驚いて通知を閉じてしまった方や、時間のある時に視聴したい方は、サイバー防災訓練特設サイトよりムービーを再生することも可能です。
 

 
ムービーを再生すると、これは疑似体験ができる訓練であることと、よりリアルに感じられるよう自分の友だちが画面に表示されること、タップでストーリーが変化するシーンがあることなどが説明されます。「START」をタップして開始します。
 

 

 
ムービー中では自分のアカウント名や友だちが登場しますが、これらは疑似体験中の表現で、実際には乗っ取りなどは起きていないためご安心ください。なお疑似体験は2017年9月8日まで、LINEユーザーなら誰でも利用できます。
 

乗っ取り犯が友だちになりすまして連絡

 
片桐仁さん演じる乗っ取り犯がiPhoneを見つめています。その画面には…ムービーを再生したユーザーのアカウントの友だち一覧と、ユーザー自身のアカウントが表示されます。表示上で実際は乗っ取られていないとはいえ不安に…。
 

 

 
乗っ取り犯がトークで「携帯番号教えて」と送ったようです。と思った瞬間、見覚えのある友だちから「携帯番号教えて」と届きました。筆者のアカウントの友だち一覧が映っているのでモザイクをかけましたが、実際の疑似体験ではそのまま表示されています。
 

 
この疑似体験ムービーでは、入力操作などは行えません。しかし自分がやりとりしているような感覚で、「友だち」と会話しています。乗っ取り犯がなりすました友だちは、スマホが壊れて携帯番号がわからなくなったから教えて欲しい、といいます。
 

 

 

携帯電話番号と4桁の認証番号を聞かれる

 
友だちからのトークだと何の疑いもなく教えてしまう人も多いでしょう。操作できないのがもどかしいですが、疑似体験中の自分はためらいなく番号を教えています。そして相手は、LINE乗っ取り手口の常套手段である「4桁の認証番号」を尋ねてきます。
 

 
LINEからメッセージが届き、認証番号を絶対に教えないでと警告されているにも関わらず、入力してしまいます。絶対に教えちゃだめだって!
 

 

あっという間に乗っ取り完了…

 
次の瞬間LINEの画面が閉じられ、画面いっぱいに「利用することができません」と表示されました。他の端末でLINEアカウントが移行手続きされ、乗っ取りが完了した瞬間です。
 

 
最後は乗っ取り犯の喜ぶ顔とともに疑似体験が終了。ムービーを最後まで見ると、サイバー防災訓練の修了証書が表示されました。評価は「GOOD」でしたが、GREATになるタイミングはどこにあったんでしょうか?
 

 
この疑似体験で重要なことは4桁の認証番号を教えないということです。ムービー中のあるシーンで行った対応によって、最後に表示される修了証書の評価が変わる仕組みです。
 

 

LINE乗っ取り被害に遭わないための「お・か・し」

LINEアカウントを乗っ取られないために重要なのは、「お・か・し」の3つのポイントです。
 

お:おしえない

LINEアカウントが乗っ取られるのは、「携帯電話番号」と「4桁の認証番号」をセットで入手されたタイミングです。ですのでポイント「お」は、携帯電話番号と4桁の認証番号を「おしえない」ことです。
 
4桁の認証番号が発行されるのは、ほかの端末でアカウント引き継ぎを行い、携帯電話番号が入力された段階ですので、認証番号さえ教えなければ乗っ取り被害には遭いません。
 

か:かくさんさせない

乗っ取り犯がLINEアカウントを奪う理由は、主に金銭目的です。乗っ取り犯があるユーザーのアカウントを乗っ取り、そのアカウントと友だちになっている人たちに、そのユーザーを装ってトークを送ります。そして同じように携帯電話番号と認証番号を聞き出したり、またはコンビニでWebmoneyなどの金券を買ってきてほしい、と頼むのです。
 
もし自分のアカウントが乗っ取られた時は、被害を「かくさんさせない」ことが重要です。乗っ取りの疑いがあることをLINEに通報しましょう。
 
・不審なトークの右上メニューをタップし、「設定」をタップします。
 

 

 
・「通報」をタップし、通報理由を選んで「同意して送信」をタップすると通報できます。
 

 

 

し:しんじない

乗っ取り犯は知人や友人になりすまして連絡してきます。あまりやりとりしていない人から突然連絡が来たり、普段の口調と違うと感じたり、携帯電話番号や認証番号を聞いてきたら怪しいと疑いましょう。「しんじない」こともポイントです。
 
本当にその本人から送られたものなのか、電話や実際に会うなど、別の手段で確認してみましょう。

またLINEアカウントの乗っ取り方法として、トークやメールで送られてきた本文中にあるURLをタップすると、LINE公式サイトに似せた偽のサイトへ接続してアカウント情報を奪うなどの手口も報告されています。
 

 

 
少しでも怪しい!と感じたら友人や知人からの連絡とは信じずに通報し、送信相手に確認をとることが対処方法となります。「自分は大丈夫」と思っている方も一度疑似体験を利用してみてはいかがでしょうか。
 
 
Source:LINE サイバー防災訓練 via ケータイwatch
(asm)