李登輝氏

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(高雄 10日 中央社)李登輝元総統(94)は9日、フランスで39歳のエマニュエル・マクロン大統領が誕生したのを引き合いに出し、40歳未満では総統選挙に立候補できないことを規定した台湾の現行の憲法は「時代遅れだ」として、憲法改正の必要性を訴えた。

この日、南部・高雄市の中山大学で開かれた「台湾第2次民主化」と題したシンポジウムの閉会式であいさつした李氏。今の台湾には改革すべきものが多く、課題の範囲も多岐にわたるとした上で、「問題の根本的な解決を図りたいなら、憲法改正からとりかかるしかない」と持論を展開した。

また、自身の総統時代(1988〜2000年、代行含む)に行われた憲法改正や、1996年に実施された初の総統直接選挙にも言及。台湾の民主化を阻止しようと、中国大陸が95年、96年と2度にわたり、台湾海峡に向けてミサイルを発射したにもかかわらず、揺るがない信念を持って選挙戦を続け、無事に投開票を終わらせたと振り返った。

台湾と中国大陸との関係については、8割を超える台湾人が「台湾は中国の一つの省ではなく地方政府でもない。独立状態にある」との共通認識を持っていると述べ、双方は個別の存在である現状を改めて強調した。

(程啓峰/編集:羅友辰)