10日放送、TBS「バース・デイ」では、「家族の支えで東京五輪へ 元陸上日本女王が異例の挑戦」として、元陸上選手・寺田明日香の現在を特集。100mハードル日本選手権3連覇の記録を持つ、元陸上界の女王が結婚と出産を経て、7人制ラグビーに挑戦する様子を伝えた。

23歳で陸上を引退し、現在は2歳の娘を持つ寺田。昨年9月に陸上選手時代のトレーナーから、7人制ラグビー挑戦を打診されると、同12月に日本代表のトライアウトを受験。40m走でトップの走力を見せつけ、合格に至ったという。

「(引退から)4年間の間に子供もできたのでブランクがあるんですけど、私の足が日本代表として活かせるんだったらと思ったのでラグビーの世界に飛び込んでみました」。こう語る寺本だったが、リオデジャネイロ五輪で12チーム中10位に終わり、スピード面に大きな課題を残した日本代表にとっても、スピードのある選手の発掘は急務。7人制ラグビー日本代表・強化委員長、本城和彦氏も「とにかく足が速い。十分世界に通用するレベルじゃないか。時間をかけてきちっと育てていく。それができれば、東京オリンピックでメダルを獲るために必要なファクターの一つになってくる」と期待を寄せている。

そんな寺田が五輪出場にこだわるのは、陸上時代の未練によるもの。ロンドン五輪を翌年に控えた2011年、練習中のケガによりフォームを崩すと、復帰後は思うような走りができなくなった。当時を振り返って、「もう(陸上は)見たくないと思いました。トラックにもいたくないし、練習もしたくないし。大好きだった陸上が真逆になってしまった」などと23歳で引退を決意。「ロンドンの時に私の人生設計のパズルのピースを無くしているんです。それを東京オリンピックで、また見つけるチャンスがあるので、それをしっかり見つけて拾ってはめたい」と胸のうちを明かした。

だが、スピードこそあるものの、球技の経験がない寺田は、ゲームの動きについていけない上、フィジカル面でも遅れをとる。それでも、トレーニング開始から半年で体重を11キロ増やすことに成功し、50メートルのタイムを1秒以上縮めるなど、スピードとフィジカル両方の強化に成功している。実戦でもスピードを活かしたトライを決めており、タックルなどに課題を残すも、「東京オリンピックに向けて頑張っていかなきゃ」と充実した表情で意気込んだ。