Appleの最高経営責任者(CEO)であるティム・クック氏が、MITで卒業生に向けてテクノロジーのあり方などについて語りました。

品位と思いやりが注入されていなければならない

大学でも、そして大学院でも見つからなかった人生の方向性が、Appleと出会うことでようやく見つかった、とティム・クック氏は語ります。
 
自分の人生とは何なのかといった問題を模索し続けていたクック氏は、創業者のスティーブ・ジョブズ氏が「どうしたら人のために尽くせるのか」という強靭な哲学でAppleを運営していることを知り、「精神的負担」が取り除かれたそうです。
 
また、クック氏は自身が世界で最大のテクノロジー企業のトップでありながらも、「テクノロジーが常に解決策であることはない」と警鐘を鳴らすのも忘れません。彼によれば、テクノロジーとは「品位と思いやりが注入されていなければならない」ものだそうです。
 
同氏は「ほとんどの場合、テクノロジーは善き力だが、潜在的に有害な結果が、かつてない速度で深く浸透しつつある」とし、例としてセキュリティ問題、プライバシー、フェイクニュース、アンチソーシャルと言っても差し支えないようなソーシャルメディアの存在を挙げています。

人のためにテクノロジーがある

また、ティム・クック氏はMITで演説を行う前日、MIT Technology Reviewによるインタビューでも、たとえ病気の治療に関係するようなテーマでマシンラーニングのようなツールを使う時でも、Appleのテクノロジーは人々のプライバシーを守る、と強く表明しています。
 
「技術的な進展が指数関数的に加速していく時、テクノロジーが人に尽くすべきであり、その逆ではないという事実にもとづく視点が失われるリスクを、私は考えずにはいられないんだ」
 
Googleの開発したAlphaGoが人間を囲碁で打ち負かし、近い将来にはAIが人の職業を奪ってしまうと言われている時代にあって、一体Appleはどのようにテクノロジー界で舵取りをしていくのでしょうか。
 

 
 
Source:CNBC
(kihachi)