英ロンドンで起きた襲撃事件で犠牲になった8人。(左上から時計回りに)アレクサンドル・ピジェアールさん、クリスティーン・アーチボルドさん、イグナシオ・エチェベリアさん、サラ・ゼレナクさん、セバスチャン・ベランジェさん、グザビエ ・トマさん、カースティ・ボーデンさん、ジェームズ・マクムランさん(2017年6月8日作成)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】英ロンドン(London)で3日夜に発生した襲撃事件で犯人の一人から女性を守ろうとスケートボードで応戦して亡くなったスペイン人男性が、その行動をたたえられ、勲章を追贈された。スペイン政府が9日、発表した。

 この事件では、男3人がロンドン橋(London Bridge)の歩道に車で突っ込み、歩行者をはねた後、近くのバラ・マーケット(Borough Market)で飲食店の客を刃物で襲撃。計8人が死亡し、数十人が負傷した。

 犠牲者の一人で、ロンドンに在住していたスペイン人のイグナシオ・エチェベリア(Ignacio Echeverria)さん(39)は、英金融大手HSBCホールディングス(HSBC Holdings)で働いていた。

 エチェベリアさんは、犯人に襲われていた1人の女性を助けようと駆け寄り、持っていたスケートボードで女性を守ろうとした。英メディアはエチェベリアさんを「スケートボードの英雄」と呼んでいる。

 スペイン政府の報道官は、エチェベリアさんについて、スペイン国民および外国人による「並外れた奉仕」をたたえる市民功労勲章を追贈したことを明らかにした。

 この事件では他に7人が犠牲となった。

 オーストラリア出身の看護師、カースティ・ボーデン(Kirsty Boden)さん(28)は、ロンドン橋で襲われた負傷者を助けようと駆け寄ったところを殺害された。

 同じくオーストラリア出身のサラ・ゼレナク(Sara Zelenak)さん(21)は、報道によれば、車が衝突する音を聞いてレストランから出た後、友人とロンドン橋にいて事件に巻き込まれた。

 カナダ出身のクリスティーン・アーチボルド(Christine Archibald)さん(30)は、ロンドン橋で犯人たちが乗った車にはねられた後、一緒にいた婚約者の腕の中で息を引き取った。

 フランス出身のアレクサンドル・ピジェアール(Alexandre Pigeard)さん(26)は、バラ・マーケットにある飲食店でウエーターとして勤務していた際に犯人に刃物で刺された。

 英警察は7日、テムズ川(River Thames)から発見された遺体の身元はフランス出身のグザビエ ・トマ(Xavier Thomas)さん(45)とみられると発表した。トマさんは事件が起きた夜以降、行方不明になっていた。警察によれば、トマさんは事件発生当時、恋人と一緒にロンドン橋を歩いていた。恋人も車にはねられ、重傷を負っている。

 フランスのジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)外相は、犠牲者の一人がセバスチャン・ベランジェ(Sebastien Belanger)さん(36)とみられることを認めた。ベランジェさんは、ロンドンの金融街シティー(City)で働く人々の行きつけとして知られる店のシェフだった。この日はピジェアールさんの勤務先の飲食店の外で友人らとサッカー観戦中だったとされる。

 ロンドン東部ハックニー(Hackney)出身のジェームズ・マクムラン(James McMullan)さん(32)は、友人らと過ごしていたパブで一服しようと店の外に出たところ、そのそばに犯人らが車で突っ込んできた。
【翻訳編集】AFPBB News