Appleが今秋発売見込みのiPhone7s/7s Plus/8は、モデムが原因で競合他社と同じ通信速度を実現できないかも知れません。

QualcommとIntelの2社がモデムを供給

次期iPhoneも現行のiPhone7同様、QualcommとIntelからモデムの供給を受けると見られています。
 
Qualcommは下り最大1Gbpsの高速通信を実現するモデムをすでに提供していますが、Intelは現在、同等の通信速度のモデム開発に取り組んでいるものの、今秋発売の次期iPhoneには間に合わない、と関係者が語っています。

Qualcommモデムの性能を故意に落とさざるを得ない

単純に考えれば、IntelをあきらめてQualcommのみに絞ればよさそうですが、Appleは単独サプライヤーに依存しない方針を取っています。加えてQualcommとは訴訟問題でも対立しているという事情があります。
 
前述の関係者は、Intelが下り最大1Gbpsを可能とするモデムを供給出来ない限り、Appleは現在のiPhone7同様、iPhone7s/7s Plus/8においてQualcommモデムの性能を落とし、Intelモデムに合わせることになるだろうと述べています。
 
つまり、同じQualcommのモデムを搭載した競合他社のスマートフォンと比べ、通信速度が遅くなるということを意味します。

通信キャリアと衝突の恐れも

AppleがあえてIntelのモデムを採用することについてBloombergは、通信キャリアと衝突する可能性があると指摘しています。
 
たとえばアメリカの場合、T-Mobileは今年国内において、下り最大1Gbpsのデータサービスを提供すると宣言しました。AT&Tも年内に最大20都市で1Gbpsサービスを開始するとしています。Verizonは11市場で1Gbpsのデータサービス提供を計画するとともに、この夏より5Gbpsのテストを同じ地域で行なう予定です。
 
1Gbpsデータサービスに特に熱心に取り組んでいるのがSprintで、昨年12月には、アメリカにおいて業界最速の通信サービスを提供すると宣言しました。また今年中に1Gbps対応スマートフォンを少なくとも3モデル提供開始するとしています。これにiPhoneが含まれない可能性があります。
 
 
Source:Bloomberg
Photo:iDrop News
(lunatic)