「2016年度 JOCスポーツ賞表彰式」で新人賞を受賞した張本智和【写真:編集部】

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JOCスポーツ賞新人賞受賞…初々しい制服姿で堂々宣言「ここから3大会で10位くらいに」

「2016年度 JOCスポーツ賞表彰式」が9日、都内で行われ、最優秀賞の女子レスリング・伊調馨らが出席した。昨年の卓球ジュニア選手権で史上最年少優勝を果たした13歳・張本智和(エリートアカデミー)は新人賞を受賞。初々しい制服姿で登壇した中学2年生は「今年は去年以上にいい成績を残せるように。まずはここからの3大会でランキング10位くらいに入れるように」と、さらなる躍進を宣言した。

 数々の五輪メダリストに加え、来賓の小池百合子東京都知事ら、そうそうたる顔ぶれと並んで登壇した張本は「このような賞を頂けて本当にうれしいです」と喜びを語った。この日はユニホームではなく、学校の制服。白い半そでシャツにグレーのズボンを穿いた怪物は「学校以外では着る機会がないので、恥ずかしいですね」と初々しい表情を見せた。

 今回の受賞は昨年度の活躍が対象となったが、記憶に新しい今月の世界選手権では男女を通じて大会史上最年少の8強入り。歴史的快挙を達成し、「チョレイ」旋風を巻き起こした13歳は「8強という結果はうれしいけど、あと一歩でメダルに届かなかった悔しい気持ちが強い」と振り返った。

帰国後「おめでとう」ラッシュ…「学校で『チョレイ』だった瞬間は?」

 帰国後、学校に登校すると「おめでとう」と祝福の嵐になったという。しかし、代名詞となった「チョレイ」も話題になっており「言われることもあります」と苦笑い。テレビ局の質問では「学校生活で『チョレイ』だった瞬間は?」と問われると「おめでとう、と言われたので、言うとすれば、その時ですかね」と笑った。

 最新の世界ランキングでは69位から39位と大幅にジャンプアップ。男子では史上最年少で50位入りを果たしたが、満足する様子はない。「ずっと60位台だったので、やっと一つレベルアップできた。(来週の)ジャパンオープンから3つ大会が続くので、3大会で10位くらいに入りたい」と近いを立てた。

 20年東京五輪では17歳。もちろん、メダル候補として期待されている。

「東京五輪では金メダルを獲れるように頑張りたい」

 こう意気込んだ張本。新たな勲章を手にして、さらなる飛躍へのスタートを切る。