中国のサッカー専門メディア・捜達足球は8日に配信した記事で、3カ国のうち日本だけが突出しているというあるデータを紹介している。写真は中国リーグの試合。

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日中韓3カ国はスポーツをめぐって互いに火花を散らすことが多く、特にサッカーにおいてはその傾向が強いと言える。中国のサッカー専門メディア・捜達足球は8日に配信した記事で、3カ国のうち日本が突出しているあるデータを紹介。引用した新浪体育は、「これが差だ!」との見出しで伝えている。

それは、日中韓リーグにおけるU−23(23歳以下)の選手の出場回数やゴール数に関するデータだ。それによると、今季(Jリーグは第14節、中国スーパーリーグは第12節、韓国Kリーグは第13節を終えた時点)、それぞれのリーグで試合に出場した23歳以下の選手は、Jリーグが71人、中国リーグが48人、Kリーグが51人となっている。また、出場回数(合計)はJリーグが518回なのに対して、中国リーグは284回、Kリーグは246回と大きな差がある。

中国リーグでは今季、「先発メンバーに少なくとも1人は23歳以下の選手を含めなければならない」という規定を設けて大きな注目を集めているが、記事によると、彼らは多くの試合で早い時間帯に交代させられていて、狙いである「若手選手の強化」が思うように進んでいないのが現状だという。

記事は中国と比較する形で、「日本と韓国のリーグには一切の縛りがない(※日本ではカップ戦において「21歳以下の選手を1人以上先発に含める」という規定がある)が、若手選手が多数試合に出場している」とし、「特にJリーグでは単に出場するだけでなく、すでにチームの中心になっている選手も少なくない」と解説している。

そうした状況を裏付けるデータもある。23歳以下の選手の各国リーグでのゴール数を見ると、Jリーグが38点と突出しており、中国リーグが14点、Kリーグが12点となっている。出場回数あたりのゴール率でもJリーグが群を抜いている。また、今季3カ国のクラブの中で23歳以下の選手を最も多く起用している柏レイソルは、現在Jリーグで首位に立っている。そのほか、ガンバ大阪(3位)やヴィッセル神戸(8位)も23歳以下の選手を多く起用しながら成績を残している。一方、中国リーグで最も多く23歳以下の選手を起用している河南建業は現在16チーム中14位。若手選手のチームへの貢献度の差が表れていると見ることができる。

もう一つ特徴的なデータがある。JリーグとKリーグでは、23歳の選手が出場人数・出場回数共に最も多く、22歳、21歳、20歳…と年齢が下がるにつれて減少していく。一方、中国リーグでは22歳の選手の出場が最も多く、次に20歳、23歳、22歳…と不規則。記事によると、今後の強化方針から22歳の選手が多く起用されているようだが、上述の新規定に縛られ、やむを得ず若手選手を起用している感も否めない。

記事も、「23歳以下の選手の出場回数自体は増えているが、非常に“受け身”である」とし、「能力がまだ基準に達しない段階で強制的にレベルの高いリーグに出場させることは、選手にとってプラスにならないばかりか逆効果になることもある。Jリーグのクラブのように、選手の能力が基準に達したと判断される時に起用すべき。そうしてこそ、若い選手がいち早くチームの中心になることができる」と指摘している。(編集/北田)