ミュージアムカフェで提供されている「草間彌生あんみつ」(700円)

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京都・祇園の祇園甲部歌舞練習場にある八坂倶楽部が、多数の現代美術作品を所蔵する「フォーエバー現代美術館」として、2017年12月にグランドオープンする。

【写真を見る】ソースのドットで草間彌生の世界観を表現した「草間彌生ロールケーキ」(800円)

美術館のグランドオープンに先駆けて、館内の一部を開業したプレオープン企画「フォーエバー現代美術館コレクション 草間彌生 My Soul Forever」展を、6月10日(土)〜10月29日(日)まで開催する。

草間彌生は、日本を代表する前衛芸術家。1950年代から芸術家としての活動をスタートし、水玉と編み模様をモチーフにした絵画作品から、立体作品、さらに小説など多岐にわたる表現手法を駆使しながら次々と作品を発表。

現在でも、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションを行ったり、2016年にはタイム誌の“世界で最も影響力がある100人”に選出されるなど、世界的に根強い人気を誇るアーティスト。

この度、大正2年に建てられた築104年の八坂倶楽部に美術館を開業する「フォーエバー現代美術館」は、2006年に秋田市で設立された現代美術を専門に紹介するアート機関。700点以上にのぼる所蔵作品のうち、400点弱が草間彌生作品で占められており、日本屈指の草間彌生作品コレクションとしても知られている。

今回の展覧会では、貴重なコレクションの中から80点の草間彌生作品を厳選し、彼女の多彩な作品世界を概観する構成になっている。

展示室内は総畳敷きになっており、履物を脱いでアート作品を鑑賞するというスタイルは、他の美術館では味わうことができない体験。日本の伝統建築の中で、伝統文化と現代美術が融合する“新しいアート空間”を楽しむことができる。

美術館内には、展示室だけでなくミュージアムショップやミュージアムカフェもある。さらに、四季折々の自然が楽しめる純日本庭園では、リラックスした雰囲気の中で庭園鑑賞をすることもできる。

様々なアート施設がある京都に、新たなに誕生する美術館。12月のグランドオープン前に、草間彌生の代表作ともに、贅沢なアート体験を味わってみよう!【関西ウォーカー編集部/スズキヒロシ】