張本智和【写真:Getty Images】

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世界ランク69位から39位に急上昇、13歳のトップ50入りは男子史上最年少の偉業

 日本の天才少年に、また新たな「世界初」が加わった。卓球の世界ランキングが5日に発表され、世界選手権(デュッセルドルフ)で大会史上最年少8強の13歳・張本智和(エリートアカデミー)は69位から39位に上昇。30人抜きのジャンプアップで自己最高61位を上回り、初のトップ50入りを果たしたが、これは史上最年少の偉業だという。国際卓球連盟(ITTF)が報じている。

 怪物・張本の勢いは、とどまることを知らない。

 5日に発表された世界ランキングで13歳は前月の69位から39位というごぼう抜きで、自身初のトップ50入りを果たした。これを受け、ITTFも特集を組んで注目している。

「誰かが魔法などを使って事実を正反対の方向に持っていかない限り、彼は男子史上最年少でTOP50入りを果たした選手となった」と記し、13歳でのトップ50は男子史上最年少の偉業であることを伝えた。

 その原動力となったのは、もちろん、ドイツでの躍進だ。

世界を驚かせた世界選手権「6日間は日本の13歳、トモカズ・ハリモトが中心だった」

 史上最年少で日本代表に選ばれた張本は、破竹の快進撃を演じた。

 1回戦で日本最年少1勝を挙げると、2回戦ではリオ五輪銅メダリストの日本のエース・水谷隼を破る大金星を挙げ、国内のみならず、世界に衝撃を与えた。その後も勢いは止まらず、3、4回戦を突破し、準々決勝進出。世界ランク3位の許キン(中国)に敗れこそしたが、13歳での8強は男女を通じて大会史上最年少の快挙だった。

「6日間は日本の13歳、トモカズ・ハリモトが中心だった。期待を集めた彼は準々決勝まで進出したが、許キンが夢物語に終止符を打った」

 記事では、熱戦を繰り広げた6日間、大会の中心に張本が存在していたことを紹介し、躍進を称賛している。

「ハリモトは18歳以下、15歳以下の世界ランキングでも、もちろんトップの座についている」と紹介された新時代の怪物。「世界初」の勲章とともに堂々と世界のトップ50に名前を連ねた。