新型ホンダ「シビック Si」が、205馬力に留まった「もう1つの理由」とは!?

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今年4月のNY国際オートショーで、米国ホンダが「シビック Si」のスペックを明らかにした時、我々はその最高出力が僅か205馬力に留められたことについて、幾つか理由があることを知った。1つ目の理由は、手頃な価格設定を維持しておきたかったこと。そのため、ホンダは先代と同じ1.5リッター・ターボ・エンジンにアップグレードを施して搭載することに決め、「シビック タイプR」の2.0リッター・エンジンをデチューンして搭載することはしなかった。2つ目の理由は、Siがパワーを追求したライバル車とは異なる軽快なキャラクターであることを明確にしたかったこと。そして今回、もう1つの理由があることが分かった。それはエンジンの「耐久性」だ。
自動車メディア『Automotive News』が、米国ホンダで製品企画を担当する社員の1人に話を聞いたところ、この担当者は「何十万マイルもの走行に耐えられるエンジンを作ることが、ホンダの目指す重要な理念」であると語っている。「さらに出力を上げることは可能でも、そうすることでこのエンジンの耐久性を下げ、ホンダが目標とする数値を下回る結果になってしまう」というのだ。



シビック Siに試乗した我々の感想だが、確かにフォルクスワーゲン「ゴルフ GTI」やフォード「フォーカスST」と比べると、若干のパワー不足を感じたことは事実だ。しかし、操縦性に優れたこのクルマは、総合的に楽しいドライビングを味わえる。加えて、コスト・パフォーマンスも高い。それに、アフターマーケット・メーカーが、すぐにでもチューニングに乗り出すことは間違いないだろう。すでに、Siより安価でパワーが少ない標準モデルの「シビック」のエンジンを、Si以上にパワーアップさせるチューニングを手掛けている会社もある。出力を上げることでエンジンの寿命を縮めることになるかどうかは、時が教えてくれるに違いない。

By Joel Stocksdale
翻訳:日本映像翻訳アカデミー