中国人民解放軍機関紙の解放軍報は、軍内の携帯ゲーム流行が問題になっていると報じた。ミサイル軍の技術軍人が勤務時間中にゲームに熱中していた例もあるという。資料写真。

写真拡大

中国人民解放軍機関紙の解放軍報は7日付で「軍営において携帯ゲームを正しく行う方式」と題した記事を掲載した。軍内の携帯ゲーム流行が問題になっているとして、ロケット軍(ミサイル軍)の技術軍人が勤務時間中にゲームに熱中していた例もあると紹介した。

ロケット軍は核弾頭型を含む弾道ミサイルや戦略巡航ミサイル、戦略爆撃機を運用する軍部門だ。記事によると、問題が発覚したのは3月末。当直中の技術軍人が仕事の区切りをつけた後に「ゲーム中毒」の癖が出て、執務室を離れてトイレに行きゲームに熱中した。執務室の電話が鳴ったが、気づかないほど夢中になっていたという。この電話は偶然にも当直軍人の執務状況を調査するためのもので、検査班が駆け付けたため、持ち場を離れてゲームをしていたことが発覚。同軍人は部署を外されたという。

中国軍には、軍人の思想を統括する政治工作部門がある。処罰された軍人が所属する部隊の政治工作部門責任者は「携帯ゲームにおぼれることが仕事だけでなく、精神や健康状態、同僚との交流に影響を及ぼしている」と認めた。

一方で、「携帯ゲームも利用の仕方次第」という関係者もいる。空軍の某旅団の王麟(ワン・リン)指導官は、部下の1人が内向的な性格でゲームに熱中して同僚との意思疎通が極端に少ないことを気にしていた。そこで王指導官は自らもゲームのアカウントを設け、身分を伏せて友達申請をした。ゲームを通じて意思疎通をした結果、その部下は現実世界でも同僚と交際したいと願っていたが、何を話してよいか分からないと悩んでいたことが分かったという。

王指導官は、「現実世界の戦友とゲームのテクニックを分かち合ったらどうだい?ゲームの世界でも戦友になればいいじゃないか」などと励ました。部下は最終的に、アドバイスしてくれていたのが現実世界の上官と知り、自分が部隊内で愛されていると納得。軍隊内での交流にわだかまりがなくなった。部隊の訓練についても周囲に教えを乞うようになり、休憩時代には同僚と共にゲームを楽しむなどで、集団に溶け込むようになったという。(翻訳・編集/如月隼人)