「モテる人」が必ずしていること・16

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「気になる男性ともっと距離を縮めたい……!」そんなときオススメなのが、男性の心を鷲づかみにする「恋愛テクニック」。そこで今回は、今すぐ使える簡単な「恋愛テクニック」をゆうメンタルクリニック総院長・ゆうきゆう先生がたっぷりとご紹介します。ぜひ気になる男性に使ってみてくださいね。

■(1)ザイアンス効果(単純接触の原理)

対象と繰り返し接することで、親近感や好感度が増すという心理法則です。初めて会う相手には、誰でも少なからず警戒心を持ってしまうものですが、繰り返し顔を合わせることで、相手の警戒心をやわらげ、親しくなることができます。特に、関係性が浅い相手に対して有効なので、挨拶や会釈など、軽い接触を繰り返したり、相手の属しているグループの飲み会に参加するなどして、親密度を上げていきましょう。

■(2)返報性の原理

相手から何かもらったり、何かしてもらったとき、「お返しをしなくては……」と考える心理法則です。好意を向けられると、人は好意を返そうとします。これを「好意の返報性」と言い、相手に対するポジティブな感情を伝えていくことで、相手もこちらに好意を抱きやすくなります。ただし、最初から”見返り”を求めていることが相手にわかると、返報性の原理は働きにくくなるので注意しましょう。

■(3)ドア・イン・ザ・フェイス

最初に、断られることが想定できる高い要求を出し、相手が断ったことに対する罪悪感を抱いているときを狙って、本来の目的である「譲歩した要求」を受け入れてもらうというもの。「付き合ってほしい」と言って断られたら、「せめて一度でいいからデートしてくれない?」と続けます。さらに断られた場合、「じゃあLINEを教えて」とお願いすると、断った罪悪感があるので、「そのくらいなら」と思い、受け入れてもらいやすくなります。

■(4)フット・イン・ザ・ドア

先述のドア・イン・ザ・フェイスとは逆で、要求を少しずつ上げていき、最終的な要求も受け入れてもらうテクニックです。「隣座っていい?」→「LINEを教えてくれる?」→「せっかくだから今度ランチに行こうよ。LINEで誘うね!」というように、最初の要求に応じたことで、次の要求を受け入れやすくなるという心理を利用します。

■(5)オープン・クエスチョン

オープン・クエスチョンは、カウンセリングの場において、信頼度や親密度を高めるために使われる基本的なテクニック。「どうしたの?」、「何が食べたい?」など、「YES/NO」で限定しない答えを引き出す質問をすることで、相手から具体的な回答が得られるため、話題を広げたり、会話のラリーを続けることが容易になります。特に、「5W1H」=「when(いつ)、where(どこで)、who(誰)、what(何)、why(なぜ)、how(どうやって)」の6つの疑問符を使うと、会話が途切れにくくなります。

■(6)クローズド・クエスチョン

「映画を見に行ったりする?」、「野球に興味ある?」など、相手から「YES/NO」の限定した答えを引き出す質問をしましょう。あまり親しくない相手や会話がなかなか成立しにくい状況で、相手の興味を探ったり、特定の話題に誘導するのに有効なテクニックです。相手の答えをうまく広げられると、親密度が高まります。

■(7)ザッツ・ノット・オール

相手が質問に対する回答を出す前に、相手にとってプラスとなる条件を次々につけ加え、相手を混乱させながら要求を通すテクニックです。「デートしようよ」という言葉に続けて、「あなたが好きな○○のコンサートチケットが取れたの」、「こういう限定グッズも買えるみたい」、「一緒に行けるなら、私が車で迎えに行くけど……」など、相手が応じたくなるような条件を次々に伝えます。仮に、どうしようか迷っていたとしても、「行きたい」という気持ちが傾きやすくなります。告白するときも、ただ「好きです。付き合ってください」と伝えるのではなく、「前からあなたのこういうところがいいなって思ってた」、「○○で一緒になったときから、頼りがいがあってすてきだなと思ってた」など、相手にとって快感となる言葉や自己アピールをちりばめていくことで、同様の効果が得られます。

■(8)ウィンザー効果

本人から聞いた情報より、第三者から聞いた評価や情報を信じやすいというものです。つまり、意中の男性に「カッコいいね!」とそのまま伝えるよりも、共通の知人などから「○○ちゃんがあなたのことカッコいいって言ってた」と伝えてもらうほうが、本心として受け止めやすくなるのです。応用として、「本当に○○君ってカッコいいよね。前に○○ちゃんとも言ってたんだよね」と、第三者と認識を共有したことを明かすことでも、この効果は得られます。ただ、この場合、第三者の人にも関心が向いてしまうリスクがあるため、可能な限り、協力的な第三者に「○○ちゃんが言ってたよ」と伝えてもらうのがベストですね。

■(9)カチッサー効果

頼みごとや要求をする際、理由づけをすることで、相手が無意識に受け入れやすくなるというもの。このとき、「相手が納得する理由づけを考える必要はない」とされています。なぜなら、理由に正当性があるかどうかを考えるよりも、“理由づけされた”ことで、無条件に受け入れてしまいやすい状態になるためです。なので、単に「映画に行こう」と伝えるよりも、「あなたと見たい映画があるから、一緒に映画に行こう」と誘うほうが受け入れてもらいやすくなります。

■(10)類似性の要因

人は、自分と似た部分がある相手に親近感を覚えたり、好意を抱いたりする傾向があります。趣味や価値観など、共通点があると仲よくなりやすいのはそのため。なので、相手の好きなものについて話す機会があれば、ぜひ「私もそれ好き!」と言ってみてください。自分の好きなものを肯定される安心感、そして類似性によって、あなたへの親近感が高まっていくはずです。

■(11)ミラーリング(同調効果)

類似性の要因を利用し、相手の動作や言葉を真似することで、親近感や共有性を感じさせるテクニックです。たとえば、相手がグラスに手を伸ばしたら、ワンテンポ遅れてもいいので、自分もグラスに手を伸ばしたり、深刻そうな表情をしたら、自分も深刻そうな表情をするなど、不自然にならない程度に相手の動作を真似したり、相手の使っている言葉を使って会話をしてみましょう。相手が使った言葉で質問や会話を続けるなど、相手をさりげなく真似していくと、「自分と似ている」、「自分の気持ちをわかってくれている」と感じさせることができ、好意を抱かれやすくなります。

■(12)ランチョンテクニック

飲食をしながら交渉すると、食事に対するポジティブなイメージと交渉内容が結びつき、要求を受け入れやすくなるというもの。恋人に少し高価なものをおねだりしたい場合や、言いにくいことを伝える場合に有効なテクニックです。

■(13)ツァイガルニック効果

人間は、未完成なものや中断されたものに、強い印象を抱きやすいです。「今は話せないけど、タイミングがきたら話すね」というように会話を未完成な状態にすることで、相手は「続きを知りたい」と考え、その会話をした相手であるあなた自身への執着や関心を高めることになります。ほかにも、話の途中で席を外したり、電話を切り上げたり、聞こえないタイミングでわざと大切なことを話したりすると効果的です。余談になりますが、この「執着や関心が高まる」という部分をうまく活用すると、恋愛を優位に運ぶことができるようになります。

■(14)カリギュラ効果(ロミオとジュリエット効果)

禁止されることでストレスが生じ、その反発によりかえって関心を向け、実行してしまいたくなる心理のことです。恋人のいる相手や結婚している相手に限って、諦めきれない……というのは、“タブーだからこそやってみたい”という感情により、執着が高まっている可能性が高いです。このカリギュラ効果、ディープな不倫や三角関係などに限らず「家が厳しいから早く帰らなくてはいけない」、「ライバル会社の社員なので堂々と付き合えない」など、障害のある状況で効果を発揮します。もし、そのような障害がなければ、自分で作り上げてしまいましょう。たとえば、「これ以上一緒にいると、好きになっちゃうからダメ……」と伝えれば、相手は今後の展開への期待感と、タブーを犯したい気持ちが高まります。これも執着や関心を高めるテクニックなので、高い効果が期待できます。

■(15)二分法の罠

二者択一を迫ることで、相手に選択肢の中から選ばせることができるテクニックです。本来、こちらの提示した選択肢以外を選択することも可能なはずですが、二者択一にされると、人は「どちらかを選ばなくてはいけない」と感じてしまうため、“選択肢の中から”自分にとって都合がいいものを選んでしまいます。なので、デートに誘うとき、「和食がいい? それともイタリアン?」というように、行くことを前提とした誘い方をすると、受け入れてもらいやすくなります。連絡先を聞くときも、メールかLINEか電話か、といった聞き方をするのがオススメです。

■(16)自己開示

テクニックとまでは言えないかもしれませんが、自分のプライベートな情報を開示することで、相手の信頼を得ることができます。カミングアウトや秘密の話、自分の弱点や欠点など、プライベートな情報を共有するほど、相手は「自分は信頼されている」と感じ、心理的な快感や自信を得ることができます。また、こちらに対しても、親近感や好感を抱きやすくなります。秘密の話をするとき「あなただけ」と告げて、より親密度を高めてください。

■まとめ

今回ご紹介した恋愛テクニック。心理学に基づいたテクニックですが、高度な技は必要なく、コツさえつかめば今日からでも使えます。ぜひ、気になる男性に試してみてくださいね。

(監修:ゆうきゆう)

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