Doctors Me(ドクターズミー)- 一日二食と三食はどっちが健康的?お腹が空かない時は食べなくてOK?

写真拡大 (全7枚)

皆さんは、一日に何回食事をとっていますか?
仕事などで時間が不規則の方は、一日二食になってしまう場合もあるかと思います。

また、お腹が空かない場合は、無理に食事をとらない方が良いのか?何かの病気なのか?という点も気になります。

今回は一日二食と一日三食、それぞれの健康効果と、お腹が空かない場合の原因などを医師に教えていただきました。

一日二食と一日三食、どちらが健康的?


一日三食はいつから始まったの?


食物が豊富でなかった時代は、世界的に一日二食であり、日本では江戸時代から一日三食になったと言われています。

イギリスのアフタヌーンティーも、朝と夕食だけだった時代に、空腹のあまり生み出された習慣と言われています。

しかしこれは、健康のために一日二食にした訳ではなく、二食の方が健康に良いのかは何とも言えません。

短期的なダイエットがしたいなら「一日二食」


一回の食事量を変えずに三食を二食にするなら、当然体重は減り、血糖値が低い状態で過ごす時間が増えます。短期的にダイエットをしたいのならそれも良いでしょうが、長期的な影響は不明です。

胃腸への負担を考えるなら「一日三食」


同じ量を食べる場合、食事回数が少ないと、一回当たりの量が増え、胃腸への負担は増えます。

一日に食べる量を変えずに三回に分割するか、二回に分割するかであれば、消化器系や血糖値に与える影響は二回のほうが大きいでしょうから、三回に分けた方が健康的と考えられます。

しかし歯や口の中の環境からすると、だらだらと食べ続けて口の中に絶えず食物があると、細菌が繁殖しやすく、虫歯や歯周病になりやすいと言えます。

分割食が推奨されるタイプ


糖尿病の方


一回当たりの食事量が増えると、血糖値が大きく上がるため、高血糖にさらされる時間が増え、またその後インスリンの分泌により血糖値が急降下するため、動脈硬化になりやすいと言えます。

糖尿病の方の場合、同じ量を食べるなら、分割して少量を何回も食べたほうが血糖値は上がりにくいと言えます。

手術で胃の一部を切除した方


1日6食程度に分割して食べることで胃への負担を減らす方法が取られています。

妊婦


妊娠によるつわりで胃腸の動きが落ちている場合も、分割食が推奨されます。

お腹が空くメカニズム


1) 血糖値が下がる

2) エネルギーを作るために脂肪が分解される

3) 脂肪の成分が血中に放出され、脳の視床下部にある摂食中枢に感知される

4) 空腹感を感じる

また、視床下部は大脳からも神経が伸びており、おいしそうな食物の画像を見たり、においをかいだり、思い浮かべただけでも空腹感を感じます。

お腹が空かない場合は何が原因?


血糖値の上昇


血糖値が上がると、視床下部にある満腹中枢に感知され、満腹感が生まれます。

■ 食欲を調節するホルモン
以下のホルモンが、満腹中枢・空腹中枢に働きかけ、食欲を調節しています。

・甲状腺ホルモン
・セロトニン
・オレキシン
・副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン
・ヒスタミン
・レプチン
・グレリン

交感神経が活発になっている


自律神経も視床下部に影響を与えています。

自律神経のうち交感神経が活発な場面では、体が「闘争か、逃走か」という興奮状態にあり、食事をしているどころではないということで食欲は起こりにくくなります。

ストレスや体の痛み


心理的ストレスや体の痛みなどがあって大脳皮質が視床下部を抑制する場合もあります。

お腹が空かない場合は無理に食べなくても良い?


胃腸の調子が悪く、胃痛・胸やけ・腹部の膨満感(張り)があるために空腹感がない場合、無理に食べると症状の悪化を招く可能性があります。

排便や排ガスが全くなく腹痛が強い場合は腸閉塞の場合もあり、食事はしないで病院を受診したほうが良いでしょう。

最後に医師から一言


食事は日々の行いですが、どのような食事が健康的かということは実験・研究が難しく、体質やその地域の食習慣も関係するため、一概にこれが良い・これが良くないとは言い切れない部分があります。

理想体重を保てて、空腹感に悩まされすぎなければ、その人にとっての健康的な食事なのかもしれません。

(監修:Doctors Me 医師)