韓国当局が救助した北朝鮮の船員の一部は亡命を希望している(イメージ)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は8日、先ごろ東海上を漂流しているところを韓国当局に救助された北朝鮮船舶の船員4人のうち、2人が韓国への亡命を希望したと明らかにした。

 統一部の当局者は「政府の合同尋問調査で船員4人のうち2人が亡命の意思を表明し、自由意思によって韓国に残ることになった」と説明し、「これは人道的見地とこれまでの慣例に従い、本人らの意思を尊重したものだ」と述べた。2人は50代と20代の男性で親子だという。
 統一部は北朝鮮に戻ることを望む残り2人は、9日午前に東海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)上で、船員らが乗っていた船舶1隻に乗せて北朝鮮側に引き渡す予定だ。
 統一部はこの日の午後、国連軍司令部軍事休戦委員会の協力の下、北朝鮮側に送還計画を伝えた。この日午前にも板門店の南北ホットライン(直通電話)で北朝鮮に船員の送還計画を伝えようとしたが、北朝鮮側は応答しなかったという。
 韓国当局は今月2日と3日に北朝鮮の船員1人と3人がそれぞれ乗船する北朝鮮船舶を救助した。
 船舶1隻は修理が不可能な状態と確認され、船員の同意の下で廃棄された。
 船員の一部が韓国に残ると決めたことで、北朝鮮の強い反発が予想される。
 北朝鮮は2015年7月に東海上で韓国の海洋警察に救助された船員5人中3人が亡命すると、韓国当局が船員らを「抑留」したと非難し、船員の送還を要求した。
 当時北朝鮮は板門店で亡命者の家族の会見を開くなど、強く反発した。
 今回の事案は北朝鮮が韓国の人道支援団体の北朝鮮訪問を拒否するなど、文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後に民間団体が推進してきた南北交流再開の動きが難航する中で起こったもので、南北関係のさらなる障害になるとの観測も出ている。
ynhrm@yna.co.kr