英イングランド東部ノリッチで行われた選挙運動で演説するテリーザ・メイ首相(2017年6月7日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】2年間で計3回に及ぶ国政選挙と国民投票によって分断を経験している英国で7日、新たに厄介な対立を生む種が登場した――行儀の悪さとは何かという問題だ。

 国家存続に関わるこの問題のきっかけは、テリーザ・メイ(Theresa May)英首相が6日、総選挙の遊説先で、これまでにしてきた最も「行儀の悪い」ことを話すよう質問されたことだった。

 英国国教会(Church of England)の司祭だった父を持つメイ首相は驚いて「えっ」と言ったきり絶句。回答を促され、こう言った。「実を言うと、昔よく友人と小麦畑の中を駆け抜けていて。農家の人たちにはあまりいい顔をされなかった」

 メイ首相に批判的な人々は、彼女の告白内容はでっち上げか、現実味に欠けるもので、庶民感覚のなさを浮き彫りにしていると指摘した。

 英紙ガーディアン(Guardian)は「メイ、小麦畑の返しで行儀の悪さテストに落第――あなたならもっとうまく返せる?」と読者に呼び掛けた。

 ツイッター(Twitter)でも、アンチ・メイ首相派がここぞとばかりに盛り上がりを見せた。

 あるユーザーは、「テリーザ・メイはグルテン不耐性派の票をだいぶ失ったかもな」と投稿。別のユーザーは、米作家J・D・サリンジャー(J.D. Salinger)の「ライ麦畑でつかまえて(キャッチャー・イン・ザ・ライ、The Catcher in the Rye)」と女性首相の前任者マーガレット・サッチャー(Margaret Thatcher)氏をもじって「ライ麦畑のサッチャー(サッチャー・イン・ザ・ライ、The Thatcher in the Rye)」とジョークを飛ばしている。

 英世論調査会社ユーガブ(YouGov)は、「小麦畑を駆け抜けることは行儀が悪いことか」という世論調査を実施したところ、「極めて悪い」と答えたのはわずか13%、「かなり悪い」は20%、「それほど悪くはない」は27%、「まったく悪くはない」は25%。残り15%は「分からない」という回答だった。
【翻訳編集】AFPBB News