近年、メタンハイドレートが石油・天然ガスに代わる次世代資源として脚光を浴びている。日本でもメタンハイドレートの産出試験が行われているが、中国もこの次世代資源に目をつけ、調査を進めている。中国の研究チームは最近、南シナ海でメタンハイドレートからガスを取り出すための試掘に成功したばかりだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 近年、メタンハイドレートが石油・天然ガスに代わる次世代資源として脚光を浴びている。日本でもメタンハイドレートの産出試験が行われているが、中国もこの次世代資源に目をつけ、調査を進めている。中国の研究チームは最近、南シナ海でメタンハイドレートからガスを取り出すための試掘に成功したばかりだ。

 中国メディアの新華社はこのほど、「中国のメタンハイドレート埋蔵量は100年以上も使用可能な莫大な規模」だと伝える一方、商業開発にはまだ超えなければならない壁が多く、商業開発まで少なくとも15年から20年はかかると論じる記事を掲載した。

 記事はまず、メタンハイドレートはその他の化石燃料と比べて非常にクリーンなエネルギーであるとされていることを伝えつつ、中国の研究チームが5月18日に南シナ海でメタンハイドレートからガスを取り出す試掘に成功したと伝え、中国の科学者の計算によれば南シナ海のメタンハイドレートの埋蔵量は「800億トンの石油に相当する」と紹介した。

 続けて、世界ではメタンハイドレートの研究は1960年代からスタートしていたが、中国では1998年から始まったことを紹介し、中国がわずか19年で研究の遅れを取り戻し、試掘に成功したことに胸を張った。さらに、世界では多くの国が試掘を行っているが、良い結果が得られていないことや、日本も未だ商業化の道は遠いことを伝えた。

 記事は、中国が今回メタンハイドレートからガスを取り出す試掘に成功したことは、技術的に世界をリードする立場になることを意味すると伝えつつ、中国が開発した技術が完成すれば「世界各国にメタンハイドレート採取に向けてサポートを提供できる」ことを意味すると指摘。また、中国政府が進める一帯一路の沿線国の多くはメタンハイドレートに強い関心とニーズを抱いているとし、中国が技術を輸出することで一帯一路の成功を後押しできると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)