円安関連倒産月次推移

写真拡大 (全2枚)

 5月の外国為替市況は、フランス大統領選の投票結果を受けた欧州情勢の先行き懸念の後退や、リスクオン投資意欲の回復を背景に円売り・ドル買いが加速し、9日のニューヨーク外国為替市場では、約2カ月ぶりに1ドル=114円台の円安水準に振れた。
 しかし、5月後半は円安、円高のどちらにも材料がない中で、じりじりと円高傾向が進み、1ドル=111円台付近の動きになった。5月末には、米国の景気減速懸念による株価下落や長期金利低下を背景に、ドルを売って円を買う動きが優勢で、円相場は1ドル=110円台で取引された。
 こうしたなか企業倒産全体の沈静化が続き、5月の「円安」関連倒産は3件(前年同月11件)だった。また、過去の円高時のデリバティブ取引の損失などを原因とする「円高」関連倒産が2件(前年同月3件)発生した。
 依然として地政学リスクが払拭されず、先行きにも不透明要因があることから、今後も為替相場の動きには注意が必要である。