暴風雨で被害が拡大するケープタウン(画像は『Eyewitness News 2017年6月7日付「CAPESTORM: MORE THAN 700 HOMES AFFECTED BY FLOODING」(Picture: Cindy Archillies/EWN)』のスクリーンショット)

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先日、南アフリカでケープタウン市長主催による雨乞いが行われた。その効果が抜群に発揮されたのか、6月6日夜から大型低気圧が西ケープ州に上陸、暴風雨に見舞われた。

南アフリカ気象局は6月6日、非常に強い大型の低気圧がケープタウンに近づいており、過去に見ない大嵐が来ると予報した。同日午後、西ケープ州教育省が「6月7日は州内の学校を休校とする」と発表、さらに大学も休校となった。

暴風雨は6日の夜10時過ぎから始まり、7日朝には被害報告が多数寄せられた。道路では車が横転、看板や電柱、屋根が吹き飛ばされた。また暴風により倒れた木が塀を壊して道をふさぎ、閉鎖するショッピングモールもあった。

特にタウンシップでは被害が大きく、トタンでできた家が吹き飛ばされ、大雨でおよそ700戸が浸水、多くの人が家を失ったという。

現時点で死者は少なくとも8名と伝えられており、うち4名は雷による火災に巻き込まれて死亡、60歳男性は瓦礫の下敷きになり命を落としている。

西ケープ州では海岸沿いに近づかないよう、できるだけ家の中にいるように警告し、今回の嵐でホームレスになった人には緊急的措置として宿泊施設を提供すると発表した。

この低気圧は西ケープ州を中心に、北ケープ州、東ケープ州も巻き込んでおり、8日まで暴風雨が続くと見られている。

ただ地元は物見高い人が多いのか、海沿いでは激しい波が道路まで叩きつけていたのだが、それを見物する人々もいたという。

画像は『Eyewitness News 2017年6月7日付「CAPESTORM: MORE THAN 700 HOMES AFFECTED BY FLOODING」(Picture: Cindy Archillies/EWN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)