本田圭佑(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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7日のシリア戦は、前半リズムが出せない試合でした。コンディションの問題も大きかったと思います。疲れているせいか、選手間の距離が間延びしてシリアに攻守とも押されました。特に久保裕也と原口元気の2人にキレがなく、ずいぶん苦しんでいる感じがしました。

ですが、僕はこの試合に2つの希望を見たと思います。

まず最初は乾貴士。リーガ・エスパニョールの試合を見ていたら、これぐらいプレーできて当然だと思いました。乾が入って日本はリズムを生むことができたのです。それは必ず相手に向かって仕掛けるし、ボールを前に運ぶから。仕掛けなければ後ろに下げないのです。僕は乾がそれをスペインで学んできたと思います。

もう1つは本田圭佑です。後半開始早々から投入された本田は、しばらく右サイドのFWとしてプレーしました。ですが63分、浅野拓磨が右FWとして配置されると、インサイドMFへとポジションチェンジしました。

僕はこの本田のオプションが非常に効果的だと思います。本田はボールに触ることで自分の調子を上げていく選手。そのため、サイドに張り付いているよりも中でプレーしたほうが生きます。また、タメも作れるし、体の強さを生かした守備も出来ます。本田をこの場所に置くことに、僕は一つの可能性を見ました。

ただ、本田はこれまでゴールにこだわってきました。本人とすると、自分が得点を生みたいでしょう。ですがインサイドMFには、うまく人を使って得点を挙げさせるというプレーが求められます。若い選手を走らせ、そこにパスを出すゲームメークを、果たして本田が受け入れられるかという問題はあるでしょう。

それでも僕はこのオプションに大きな希望がある気がします。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督にはこのシステムを、ぜひ続けてトライしてほしいものです。