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少子高齢化にともなう労働人口の減少を受け、政府は外国人労働者の受け入れに積極的に取り組んでいる。厚生労働省によれば、外国人労働者数は100万人超(2016年10月末時点)。国別では中国が最も多く34万人、次いでベトナム17万人、フィリピン12万人となっている。そこで在日外国人20名に日本の労働環境の「進んでいる点」について聞いてみた。

○Q.日本の労働環境が進んでいる感じたことは?

■ 進んでいる

「給料が約束通り振り込まれる。母国では、給料が約束通り払わない会社があるから」(ギリシャ・30代後半・男性)

「最低時間給が決まっているから、労働者の権利が保護されていると思う」(インド・30代後半・女性)

「あります。特に、トヨタのように改善を集中する文化が増えているイメージがあります」(アメリカ・20代後半・男性)

「職業法が整っていたり、働きやすくしてくれる国の制度も整っているので、進んでいると思います」(モロッコ・30代前半・男性)

「会社が契約を守ろうとすること。法律違反で問題にならないように気をつけていること」(キルギス・30代前半・女性)

「母国に比べると進んでいると思う。仕事の効率やワークライフバランスは、アメリカやヨーロッパの方が進んでいると思う」(インドネシア・30代前半・男性)

「幹部は女性が多くなってきているのではないかと思います。社会の高齢化、少子化、そしてアベノミクスのおかけでしょうね」(ポーランド・40代前半・女性)

「新人社員にちゃんと研修があり、学ぶことが多いと思います」(エジブト・30代前半・男性)

「フレックスタイム制がある会社。従業員の好きな時間に出勤できることによって、電車の混雑時間をさけることもでき、かなりストレスを減らすことができる。その分、仕事に成果が出るはず」(タイ・30代前半・女性)

「週休3日制について。これはスイスに住んでいた時も、聞いたことがなかった。日本人は、いつもヨーロッパは進んでいると思っているのですが、実は日本のほうが進んでいると私は思います」(ロシア・30代前半・女性)

「強いて言えば、赤ちゃんや小さい子供を持つ親が、会社で子供を預けられるスペースを設けている会社があることです」(イタリア・30代前半・男性)

■逆に「遅れている」という意見も……

「あまり進んでいるとは思いません」(ドイツ・40代後半・女性)

「思ったことがない」(ウクライナ・30代前半・男性)

「NO.」(韓国・30代前半・女性)

「思わない。残業代で稼いでいる人達がまだまだ多い。世界各国は現在、残業を減らす努力しているが、日本の大企業はまだまだ浸透されていないと感じる」(台湾・20代後半・男性)

「進んでいない。むしろ、戦争前のように見える」(フランス・30代前半・女性)

「ないです。体調を壊してまで働いている人がいるのはおかしい。体を壊したらもう終わりなのに、なんでそこまで必死に働くのか、ちょっと理解できない」(モンゴル・40代前半・女性)

「思わない。高齢化社会で、構造も古くなっている」(ベトナム・30代前半・女性)

「大きく進んだとは思えない。改善は見られている。最近の残業に関する議論は役に立つだろう」(トルコ・30代後半・男性)

○総評

日本の労働環境の「進んでいる点」について、聞いたにもかかわらず、「進んでいない点」の回答が複数よせられた。遅れていると思う理由も全体的に手厳しく、在日外国人の中にも相応の不満が溜まっている背景がうかがえる。

「残業代で稼いでいる人達がまだまだ多い」と台湾の20代後半の男性。このように、日本人の”働きすぎ”はこれまでのアンケートでも頻繁に話題に取り上げられてきた。

モンゴルの40代女性も「体調を壊してまで働いている人がいるのはおかしい」と指摘している。業種、企業にもよるが、限られた人数で仕事を回さざるを得ないところでは、個人に過度の仕事量が圧し掛かってしまう現実がある。

過労死が【karoshi】として外国の辞書に載ったのも、外国ではこれに当たる言葉がないから。日本人労働者から見れば常識とも言える長時間労働は、海外の人から見れば非常識そのものであり、グローバル化を進める日本の企業が変えていかなければいけない喫緊の課題と言えそうだ。