ソフトバンク・柳田悠岐【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

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2発4打点の活躍、2本目のホームランは「テラスがいい仕事してくれました」

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手が、2本塁打4打点と大暴れした。7日のヤクルト戦(ヤフオクD)。3回に先制の12号3ランを放つと、8回にも勝負を決定づける13号ソロと、チームを4-1の勝利に導き「今日はいい仕事が出来ました」と頬を緩めた。

「昨日と違って、凄い飛んでくれたので、最高です。会心でした」。連夜のお立ち台でこう語った1本目。3回2死一、二塁でヤクルト先発の石川が投じた初球のスライダーを捉えた。快音を残した打球は打った瞬間に本塁打と分かる強烈な当たり。グングンと飛距離を伸ばし、右翼席最上段に。推定飛距離145メートルの超特大の一発だった。

 前夜は、延長10回2死三塁で、フルスイングから三塁前の塁線際にピタリと止まる、珍しい適時内野安打でサヨナラ決着を呼び込んでいた。推定飛距離10メートルのサヨナラ打から一夜明けて、今度は145メートルの本塁打に「1打席目はあまりいい当たりを打てなくて、おかしいなと。ここをこうしたらいいんじゃないか、というのがイメージ出来たので、今日はいい結果になった。すぐに結果が出ることは、ほとんどないですけど」と振り返った。

同じ「もののふ」の石川を援護「援護したい気持ちはなかったんですけどね」

 2点差で迎えた8回には「詰まったんですけど、力が伝わったんで、飛んでくれました」と点差を再び広げるソロ本塁打。ヒーロインタビューでは「テラスがいい仕事をしてくれました」とファンを笑わせた。
 
 この日の先発は今季2度目の先発だった石川。右腕が前回登板した5月31日の中日戦(ヤフオクD)でも3安打しており、2試合で8打数5安打2本塁打4打点。「相性いいですね。通じるものが何かあるんでしょうね」と笑う柳田と石川の共通点は「ももいろクローバーZ」のファン。お立ち台で「援護したい気持ちはなかったんですけどね(笑い)。自分のスイングをしたかった」と同じ「モノノフ」をいじり、再度、ファンを笑わせた。

 6月3日のDeNA戦(横浜)以来の1試合2発で、6月に入って、なんと5本目のアーチ。本塁打王争いでも、3位タイに急浮上した。「期待されないほうがいいんですけど、給料もらっているんで、応えられるように頑張ります」。ギータのバットが、いよいよ止まらなくなってきた。

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani