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色の再現技術を極めるとこういうことまでできるのか……!

2017年夏、パナソニックから発売される超高画質テレビ「4K有機ELビエラ」。上の写真は、本物の花束が飾ってある棚の中に「4K有機ELビエラ」を置いて画面を表示したデモです。発色、奥行き感、棚のフチの黒さ具合がすっかり溶け合っており、本物の花と映像の花はもはや見分けがつかないレベルに。



違いは、部屋の照明を暗くするとわかるようになります。正解は中央の3×4ブロックでした。

超高画質の秘密を「モノづくり革新センター」で見てきた



パナソニックが世界に誇る「4K有機ELビエラ」、今回はこれを生産する工場を特別に見学させてもらいました。同社では「4K有機ELビエラ」を“ジャパンプレミアム”シリーズに位置づけ、栃木県・宇都宮市の工場「モノづくり革新センター」による国内生産で出荷します。



『TH-65EZ1000』(65V型最上位モデル)ほか、現在パナソニックの4K有機ELテレビすべてを生産する「モノづくり革新センター」。ここで、半導体の基板実装からテレビ本体の組み立て、発色の確認に至るまでの作業が行われています。


▲「4K有機ELビエラ」の中心部である基板。



1528点もの部品で構成される基板の組み立ては、機械によりほぼ自動化されています。その組み立て精度をチェックするところからが作業員の仕事。納入された有機ELパネルの取り出し、テレビ各部品の組み立て、検品に関しては人の手による細かな分担作業となります。


▲組み立てられ、1台1台検品されていく4K有機ELビエラ。



テレビの形になり、ベルトコンベアを流れていく製品。その完成間近にはブラックボックスがあり、中ではテレビ画面の発色を検査員が1台1台すみずみまでチェックします。

こうして1台1台が厳しいチェックの目にさらされていることが「4K有機ELビエラ」の性能の高さにつながっているわけですね。しかし、この生産ラインでテレビの組み立てや画質チェックに関わるためには相当な訓練が必要になるんです。

テレビ作りのあらゆるスキルを叩き込まれる訓練所!



パナソニックの「モノづくり革新センター」には、複雑な製造工程や画像検査技能を持った人材を育てる場所、その名もずばり「モノづくり道場」なるものがあります。“ジャパンプレミアム”の真髄ともいえるこの道場では、いったいどんな厳しい訓練が行われているのでしょうか。



座学と実技により精密作業のノウハウを徹底的に叩き込まれるという「モノづくり道場」。言わばテレビ製造の教習所で、ここでの新人導入訓練を受けなければ「4K有機ELビエラ」の製造に関わることはできません。


▲高度なモノづくりのための講習会が開かれているという、座学のスペース。


▲作業員がテレビ製造のための技能をひとつひとつ習得するための実技スペース。


▲「モノづくり革新センター」に新人が導入されるまでに必要なステップ。

この道場での訓練により、作業員には空手道を参考にしたという黒帯・緑帯・青帯の「スキルランク」が与えられます。特に高度な、画面の性能検査は黒帯クラスの“匠”にのみ許された作業。



今回は、性能検査の実技訓練ができるテレビの実機(その名も『4K有機ELビエラ 匠 検査できるくん』!)を見せてもらいました。訓練の一例として真っ白い画面を表示。この画面の中にある不具合を発見するというテストです。



一見、なんのことだかさっぱりですが……実は1か所だけ黒いドットが(細かすぎて、この解像度の写真ではお伝えするのが難しいほど)! こんなわずかな不具合を、画面を見て6秒以内に発見できなければならないというのが訓練の厳しさを表していますね。

この「モノづくり道場」では画面の性能検査のほかにも、テレビの組み立てに関わる訓練セットが部屋中に設置。それぞれ直球すぎるネーミングにもインパクトがあったので、まとめてご紹介します。

『ビス打ち できるくん』



『ドライバー扱い おけいこ板』



『ビス斜め打ち 見えるくん1号』



『ビス斜め打ち 見えるくん2号』



『ビスまっすぐ 打てるくん』



『挿入できるくん』



『フレキ挿入できるくん』



『点検できるくん』



『修正できるくん』



『LEDシート添付できるくん』



『性能検査できるくん』



“匠”のプレミアムテレビ、まもなく出荷です



55V型の『TH-55EZ950』で50万円台、最上位モデルで65V型の『TH-65EZ1000』では100万円近くと、かなりのプレミアムテレビである「4K有機ELビエラ」。その裏側には、単に部品を集めて機械が組み立てただけではない“匠”による信頼の製造工程がありました。特に「モノづくり道場」の存在は印象的で、これを目の当たりにすると、単に“画面が映るでっかい板”ぐらいに認識していたテレビが工芸品のように思えてきます……。



1台1台丹精こめて生産中の「4K有機ELビエラ」、いよいよ2017年6月16日に発売です。

取材・文/柳 雄大

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